木造建築の歴史を踏まえ、理解が深まる機会
建築家・藤本壮介と構造家・腰原幹雄による特別講演会「木造建築の未来」がWHAT MUSEUMで2024年8月5日に開催される。現在WHAT MUSEUMで開催中の展覧会「感覚する構造 - 法隆寺から宇宙まで -」の関連イベントで、歴史的な背景をふまえた木造建築の未来についての対談となる。
開催中の本展では建築の骨組みを創造してきた「構造デザイン」に焦点を当て、模型を見たり、触れたりしながら、構造デザインの可能性や哲学を体感することができる。展示はA「伝統建築と木造の未来」、B「次世代を担う構造家たち」、C「構造デザインの展開」、D「宇宙空間へ」の4つのテーマで構成されており、構造デザインの今後の可能性と広がりが提示されている。A「伝統建築と木造の未来」の展示では、近年サステナブルな建材として注目が高まる木材を用いた建築に焦点をあて、古代から現代までの日本の木造建築を歴史的に俯瞰し未来の木造建築の可能性を考察しているが、対談では本テーマにも関連。また、本展で模型を展示中の「大阪・関西万博 大屋根リング」 について、構造や木造建築としての位置付けを木造建築の歴史的な背景を踏まえて紹介される。
藤本壮介
東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、2025年日本国際博覧会の会場デザインプロデューサーに就任。2021年には飛騨市の Co-Innovation University(仮称)キャンパスの設計者に選定される。主な作品に、ブダペストの House of Music (2021 年)、マルホンまきあーとテラス 石巻市複合文化施設(2021年)、白井屋ホテル(2020年)、L’Arbre Blanc (2019年)、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン 2013 (2013年)、House NA (2011年)、武蔵野美術大学 美術館・図書館 (2010年)、House N (2008年) などがある。
腰原幹雄
構造家/東京大学生産技術研究所 教授。1968年千葉県生まれ。1992年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)。構造設計集団<SDG>、東京大学大学院助手、生産技術研究所准教授を経て、2012年東京大学生産技術研究所 教授。NPO team Timberize理事。
特別講演会「木造建築の未来」開催概要
日時 | 2024年8月5日(月)10:00〜12:00 |
料金 | 一般 2,500円、大学生/専門学生 1,800円、高校生以下 1,000円 |
定員 | 200名(事前申込制・先着順) |
会場 | WHAT MUSEUM |
URL | https://tinyurl.com/yv8fbhdm |