武蔵野大学建築デザイン学科生によるSDGs推進プロジェクト「有明SDGsアクション」のアート作品
武蔵野大学工学部建築デザイン学科の学生44名と広告代理店のケシオンが2021年4月12日にスタートした共同プロジェクト「有明SDGsアクション」では、東京の臨海副都心・有明エリアにあるZeroBase ARIAKE Pop-Up Mall&Park(以下、ZBA)にて、学生がSDGsをテーマにしたアートイベントの開催や、地域住民とのつながりを創出する空間デザインを行った。
本プロジェクトは「SDGs事業」として認定されているコンテナ事業を展開するZBAにおいて、空間デザインの視点から持続可能性や多様性をテーマとしたアクションを展開することを目的にスタート。全学的にSDGsを推進する武蔵野大学の建築デザイン学科生44名が、空間デザインの専門教員の始動を受けながら、SDGsをテーマにデザインした「ペイントアート」、人々の居場所づくりをテーマにしたユニバーサル性の高い椅子やテーブルなどの「木製家具」を制作した。完成した作品は、2021年9月30日(木)までZBAに設置され、地域住民との新たな繋がりを創出する。
アート作品紹介(一部)
テーマ 「平和・公平・世界・自他」
夜明けは平等を表し、広がる海は世界のつながりと東日本大震災からの復興を表している。そして平和・公正・世界・自他のつながりの中心に日本の象徴である日の丸(朝日)を置いた。様々な形・大きさの手形で空を描き、あらゆる人々が共生できる社会の実現を願った。
テーマ 「虹のカケラリー」
SDGsカラーで虹を描き、人は多種多様で、様々な意見や容姿、カラーを持っていることを表現した。施設の入口から虹に向かって伸びる足跡は、人々が持っている虹のカケラを拾い集めるイメージを表している。
テーマ 「多国籍・ジェンダーレス・貧困問題」
世界にはあらゆる国籍・ジェンダー・経済状況の人々が存在している。そのような人々を大きな手で包み込む様子を表現している。
テーマ「FUJIYAMA TEMARI」
富士山と手毬を表したグラフィックデザインを通して、日本の自然の美しさと和柄模様に代表される日本の芸術・美術の魅力を表現した。東京2020オリンピックでは世界中が日本に注目するため、和柄模様にSDGsカラーを取り入れつつ、背色にはパステルカラーを用いて、日本の独自性と国際性を演出している。
テーマ 「人と人の繋がり」
SDGsのテーマにもなっている「人と人との繋がり」を椅子を繋いでいくことによって表現しようと考えた。この椅子は、利用する人数や使う状況によって長さを調節したり、曲げたりすることができ、座面と足組み部分にはSDGsの代表的なカラーを取り入れている。
テーマ 「PUZZLE chair」
利用する人によって自由な組み合わせが可能であるが、制限もある。その中で、最も使いやすい組み合わせを考えても良いし、お気に入りの1脚を選んでそれに座っても良い。好みやその時の気分に合わせてピースを選び組み合わせることで自分だけの椅子を作ることができる。そしてその椅子を自分の過ごしたい場所に持っていくことで、その空間がその人のものへと変化するだろう。
テーマ 「ソーシャルディスタンス」
中央がプランターとなっており、ソーシャルディスタンスを保ちながら2~3人で使うことをイメージしている。プランター部分は蓋をすることでテーブルとすることも可能。