自分を“洗濯”できるホテル
坂本龍馬生家跡地に建ち50年以上運営されてきた「ホテル南水」が、2024年秋にリブランディング開業に向けて全面改修工事に着工した。秋の開業では新たな高知体験ができるラグジュアリーホテル「hotel nansui」として生まれ変わる。建物は鉄筋コンクリート造地上7階建て、全33室の客室、共用部にはギャラリー、レストラン、ロビーラウンジ、ライブラリー、セルフバー、屋上テラスを備える。スタンダードルーム(32室)は37m2以上の広々とした空間で、館内での軽食・アルコールを自由に楽しめるオールインクルーシブ。スイートルーム(1室)には完全プライベートサウナが併設される。「日常では味わえない、充実した時を通して自分を“洗濯”できるホテル」をコンセプトに、ワンランク上の癒しを提供する。
建築デザインおよびインテリアデザインは、高知駅や牧野富太郎記念館を設計した内藤廣に師事した蘆田暢人建築設計事務所・蘆田暢人が担当。地元高知の自然素材や技術・工法を取り入れ、ここでしかできないラグジュアリーな空間・滞在を演出。龍馬資料を展示した博物館のような空間と和室・部屋食の旅館だったかつてのホテル南水を、アートミュージアムのような滞在体験型ホテル空間へと変える。
ロビー&レセプション「Reception Lounge」
坂本龍馬が生まれ、育つ過程で眺めた高知の景色を臨むロビーラウンジ。龍馬が目指した世界に想いを馳せる開放的な空間でウェルカムドリンクと共にチェックイン。
バー&ライブラリー「Bar Lounge」「SHI-SHI Library」
高知に酔いしれるセルフBARには地元高知のお酒やノンアルコールドリンク、おつまみがセルフで滞在中自由に楽しめる。奥には、hotel nansuiにゆかりのある人たちも参画した「これからの人生の原動力になる1冊」に出会えるSHI-SHI Libraryを計画中。
レストラン「MARGINAL」
高知における新しい食の魅力のデスティネーションとなるレストラン。坂本家家紋をアレンジした格子越しに光が入る空間で、モダンな赤と墨色を基調としたインテリアが特徴的。もともとの建築物の特徴を活かした深い梁の天井に、レストランを象徴する巨大な行燈が吊るされ、遊び心を添える。
ディナーは、日本中を駆けた坂本龍馬が好んで食べたとされる長崎の和華蘭料理の要素も取り入れ、高知の豊富な食材と食文化のジャンルを超えたガストロノミー。8席あるカウンター形式のライブキッチンではシェフが目の前でパフォーマンス。臨場感あふれるディナータイムが楽しめる。
客室
オキャクバ
ホテル1Fには地域住民の方も気軽に利用できるイベントスペースが開業予定。坂本龍馬や高知と連携した様々なイベントを企画し、地域社会との共創を目指す。
hotel nansui概要
開業 | 2024年秋 |
所在地 | 高知県高知市上町1丁目7-12 |
URL | (2024年6月以降設置) |