藤元明の個展「FREE RECOIL-自由反動-」が渋谷のYUGEN Galleryで開催
オンラインとオフラインのギャラリー運営と、デジタルプラットフォームでの現代アートの販売を手掛ける、渋谷の現代アートギャラリー「YUGEN Gallery」にて、アーティスト・藤元明の個展「FREE RECOIL-自由反動-」が2022年10月15日(土)から20日(木)まで開催される。展示作品はYUGEN Galleryおよびギャラリー公式サイトにて販売される。
藤元明は、エネルギーをテーマにアート活動をする社会派アーティスト。「東京2020オリンピック」開催のその先の日本の在り方を示そうと始めたアートプロジェクト「2021」のほか、海岸に放置された「海ごみ」を用いた作品や広島の原爆の記憶の継承のために取り組んでいるプロジェクトなど、さまざまな作品やプロジェクトを手掛けてきた。
本展のタイトル “FREE RECOIL(自由反動)” は、小銃など、小火器を発射した際に射手に伝わる反動エネ ルギーのことを指す。反動エネルギーはさまざまな要因で生じる物理現象に基づき計算できるが、「自由反動」は射手の人的要因が計算できないため、実質的な体感反動を把握することはできない。
本展で主に展示される『One』シリーズは、一つの行為の反動エネルギーをキャンバスに残そうと試みたシリーズである。「自由反動」同様、制作する藤元の人的要因が計算できないため、制作前から作品の完成イメージを把握することはできない。それはまた不確実性に満ちた現代社会のメタファーであるとも言えるだろう。
なお本展は日本の芸術文化を見つめ直し、その魅力を世界へ発信するバイリンガル美術情報誌『ONBEAT』が、YUGEN Galleryでキュレーションを行う展覧会の第七弾として開催される。
藤元明 プロフィール
1975 年東京生まれ。東京藝術大学美術学部大学院デザイン専攻修了。FABRICA(イタリア)に在籍後、東京藝術大学先端芸術表現科助手を経てアーティストとして国内外で活動。社会現象や環境問題をモチーフとして、様々なメディアで作品展示やアートプロジェクトを展開。主な活動に「NEW RECYCLE®」「2021」、原爆や戦争など社会的喪失の記憶をテーマにした国際プロジェクト「FUTURE MEMORY」など。主な展覧会に「ソノ アイダ #COVID-19」「TOKYO 2021」「陸の海ごみ」「海のバベル」「Proximate Horizons」。2015 年より都市の余白を活用する「ソノ アイダ」を主宰。
「FREE RECOIL-自由反動-」開催概要
会期 | 2022年10月15日(土)〜10月20日(木) |
会場 | YUGEN Gallery |
時間 | 月〜金 14:00〜19:00、土・日・祝 13:00〜19:00 ※最終日のみ17:00終了 |
作家在廊日 | 2022年10月15日(土) |
入館料 | 無料 |
公式HP | https://bit.ly/3MhIxzN |