展示概要
神秘の無人島・友ヶ島にある友ヶ島第3砲台美術館は展示室となる第3砲台跡全体を使った大規模な企画展「ヤミツク ~くらやみのいきものに関する研究結果展~」を2019年10月31日まで開催中。友ヶ島第3砲台美術館は「要塞島が美術館に。」をコンセプトに、近年神秘の無人島として注目を集めている和歌山市北西加太沖に浮かぶ無人島群・友ヶ島にある歴史的な要塞施設をそのまま美術館に変える試み。そして和歌山市がエイベックス・エンタテインメントと共同開発した音声ARアプリ「友ヶ島」を使って楽しむ、”音の展示”にフォーカスした美術館である。
本展は友ヶ島第3砲台美術館の開館を記念した企画展として、カンヌ広告祭やNYADCなど数多くの世界的広告賞の受賞経験を持ち、近年はイベントや店舗、操縦可能なロボット「KURATAS」のプロデュースまでその表現領域を常に拡張し続ける木谷友亮をディレクターに迎え、友ヶ島を舞台にした架空の物語を追体験する。
「ヤミツク ~くらやみのいきものに関する研究結果展~」は小説家 三崎亜記が書き下ろした”友ヶ島に存在していた謎の生物・ヤミツクの物語”を題材に、ある博士がこのヤミツクを調査、研究してきた内容を追体験するという新しい発想の展覧会で、没入性の高い音声ARアプリから聞こえてくる博士による一人語りに耳を澄ましながら、各展示室に置かれた調査、研究結果を示す展示物(アート作品)を鑑賞する。
また常設展示として、国際コンクールなどで上位入賞するなど世界的に高い評価を得ている和歌山児童合唱団の幻想的な童謡が、島の時空を彩る音声ARアート《サウンド スケール(Sound Scale)》も展示。かつて国を守るため、幾つもの砲台が設置され、要塞島となった友ヶ島。その歴史遺産をそのまま生かし、暗闇の中で、微かな光に目を凝らす、音に耳を澄ますことで楽しむ美術館。暗い戦争の時代から時を止めた空間の中で現代に産声を上げる新しいアート作品の数々を楽しめる内容となっている。
展覧会ディレクター: 木谷友亮
1976年千葉県生まれ。グラフィック広告の制作会社を経て2006年に株式会社カイブツを設立。グラフィックデザインとデジタルクリエイティブをベースに幅広い分野で活動。三井不動産「ふつうじゃない2020展」、とらや東京出店150周年記念「千里起風展」、ONE PIECE 大覚寺「魔獣と姫と誓いの花」展などの展覧会ディレクションを担当。
小説家: 三崎亜記
作家。1970年福岡県生まれ。2004年『となり町戦争』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。著書に『バスジャック』、『失われた町』、『鼓笛隊の襲来』、『コロヨシ!!』シリーズ、『ターミナルタウン』、『30センチの冒険』、『作りかけの明日』等。
イベント概要
展示会名 | ヤミツク ~くらやみのいきものに関する研究結果展~ |
期間 | 2019年10月3日(木)〜2019年10月31日(木) |
場所 | 和歌山市加太2673番地 友ヶ島(沖ノ島)/第3砲台跡 |
開館日時 | 水曜日休館 |
入場料 | 無料 |
鑑賞方法 | 音声ARアプリ「友ヶ島」をインストールし、友ヶ島第3砲台跡にお越し下さい。 |
URL | https://ymtk.t3fm.jp/ |