アーティストの発掘・支援・コラボレーションを目指すアワード「TOKYO MIDTOWN AWARD 2022」の結果発表
東京ミッドタウンが、“「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街”をコンセプトに、そのひとつのアクションとして開催しているアートコンペ「TOKYO MIDTOWN AWARD 2022」の結果が発表された。計1,481点の応募作品の中からグランプリなど全16点の受賞・入選作品を決定し、受賞作品が2022年10月13日(木)から11月6日(日)まで、東京ミッドタウンのプラザB1にて展示される。期間中、来場者の一般人気投票をオンラインで実施し、「東京ミッドタウン・オーディエンス賞」を決定。結果は11月下旬にオフィシャルサイトにて発表する。
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022
「TOKYO MIDTOWN AWARD」は、才能ある若手(39歳以下)デザイナーやアーティストとの出会い、応援、コラボレーションを目指したデザインコンペとアートコンペの2部門にて開催されているアワードで、今回で15回目を迎える。今年のデザインコンペでは「TRIP」をテーマに掲げ、「旅に出たい」という初期衝動をダイレクトに訴えるようなプロダクトやファッション、コミュニケーションのデザインや、別視点で「TRIP」というワードを読み解いたデザイン提案まで幅広い作品全1,218点が集まった。アートコンペでは、テーマを「応募者が自由に設定」とし、東京ミッドタウンのパブリックスペースに作品を展示するという場所性を活かしたサイトスペシフィックな作品を募集し、263作品の応募があった。パンデミックの発生から3年弱が経ち、バーチャルとリアルが混在する現代社会に呼応しながら自身の表現を追求している作品が多く集まった。
デザインコンペ受賞作品一覧
グランプリ(1点)
作品名:《souvenyl chair》(スーべニール チェア)
受賞者:ツルタシュリ
作品コンセプト:ビニール袋を椅子にアップサイクル。旅先でもらうお土産袋や生活の中でもらう袋を加熱加工した、世界でたった一つの「お土産のような椅子」。重ねた袋の種類によって、人それぞれの個性や地域性が現れる。自身の旅を蓄積するだけでなく、この椅子がお土産として、人と人のあいだを旅することを目指して制作した。
優秀賞(3点)
ファイナリスト(6点)

上段左:《旅風鈴》by 小林 遣、上段中央:《花になるガム捨て紙》by 吉田峻晟、上段右:《Avatar》by 谷口えいみ、下段左:《tadayo - 部屋を旅する照明》by はるえ と はやし/春江紗綾・林 海人、下段中央:《振り掛け花火》by 井上 凪、 下段右:《TOFU》by TOFU/李 彥霆・吳 承澤・汪 佳慧・李 元浩
アートコンペ受賞作品一覧
グランプリ(1点)
作品名:《But he has nothing on at all》
受賞者:中田愛美里
作品コンセプト:バレリーナを目指していた頃、舞台に立つと無意識で空っぽな身体が誰かに何かを演じさせられているように感じた。その感覚は日常にも潜んでいて、現代には気づかないうちに演劇的な構造に参加させられている人がたくさんいる。この作品では、SNSで集めた着飾られた犬たちをモチーフに社会の中で“本当の自分ではない誰か”を無意識に演じさせられている人々の肖像を描く。私たちは大きな劇場の中で踊らされている。
準グランプリ(2点)
※審議の結果、1点のところ、2点となった。
優秀賞(3点)
※審議の結果、4点のところ、3点となった。また、作家のこれからの成長を期待し、優秀賞の中から審査員特別賞を1点選出。
トロフィー
TOKYO MIDTOWN AWARDでは、年度ごとにオリジナルのトロフィーを制作している。022年度のトロフィーはデザインコンペ審査員、えぐちりかが「問いかけるトロフィー」をコンセプトにデザイン、制作した作品。
「TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 EXHIBITION」開催概要
会期 | 2022年10月13日(木)~11月6日(日) |
会場 | 東京ミッドタウンのプラザB1 |
内容 | 受賞・入選した全16作品 |