広島県竹原市の歴史的建造物活用を目的とした社会実験
寺田倉庫は、バリューマネジメントが実施し、2022年10月29日から2023年1月31日まで広島県竹原市の歴史的建造物社会実験として行われる「竹原アートプロジェクト2022」に参画する。国の重要伝統的建造物群保存地区である「たけはら町並み保存地区」を中心としたエリアにて、地域の歴史と文化の理解、回遊性を促すアートイベントや作品展示を企画開催し、歴史的建造物の利活用に貢献する。
このプロジェクトは、歴史的建造物の新たな活用方法の掘り起こしを目的にした広島県竹原市の社会実験として行い、町並みを回遊しながらさまざまなアートにふれて、竹原の歴史や文化を知ってもらうことを念頭に企画立案。竹原は古くから製塩業や酒造業などで栄え、今もその風情が残ることから、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「町並み保存地区」があり、当時の景観が保たれている。また、かつて「浜旦那」と呼ばれた塩田の経営者たちは、家業に勤しみながら文化を後世に伝えるべく、私財を投じて趣味や教養を磨き、建物や教育に力を注ぐことで独自の文化を伝えてきた。それが「学問・文化を大切にする文教の精神」を育み、今もこの土地のものづくりに生かされている。ものづくりの精神が息づく竹原の町で、アーティストの作品を展示することによって、来訪者に歴史的建造物の新たな価値を提供する。
バリューマネジメント
バリューマネジメントは、2005年の創業以来「文化を紡ぐ」を理念に、文化財や史跡、名勝などの税金で賄うのに限界がある歴史的建造物の維持保存をホテル・レストラン・パーティ会場などとして利活用しマネタイズすることで、人が集まり必要とされる場所に蘇らせ、後世に継承していくことを事業としている。現在では日本全国に78棟の歴史的建造物を活用した23施設を展開。
寺田倉庫
1950年創業の寺田倉庫は、従来の倉庫業の概念をさらに深化させ「モノだけではなく、価値をお預かりする」という理念に基づき、専門性の高いワインやアート、映像・音楽メディアの保管を軸に事業を展開。保管だけにとどまらず、価値を高めて後世に引き継ぐための保存や修復技術の追求、および空間活用のノウハウを生かした施設運営やアートアワード開催など、芸術文化発信事業も積極的に進めている。アート関連事業や、伝統芸能のサポートなど、芸術文化活動への積極的な支援が評価され、日本の法人格では初めて「モンブラン国際文化賞」を2018年に受賞。