京都で大きな話題となった玉山拓郎による光のインスタレーション
10坪の実験的POP-UPスペース Sony Park Mini(ソニーパークミニ)は、現代美術家の玉山拓郎による光のインスタレーション「Static Lights : Tilt and Rotation」を、2022年12月20日(火)から2023年1月9日(月・祝)まで開催する。本作品は2022年4月にSony Park Miniで展示をした「Static Lights : Unfamiliar Presences」から続くシリーズで、先月11月に開催した「Sony Park展 KYOTO」で初公開し、通常は非公開の京都新聞印刷工場跡の空間を大胆に演出し、大きな話題となった作品。
京都新聞工場跡では緑色に光る72本のLED蛍光灯を円形状に配置したオブジェを約36.5メートルの長さに一直線で5つ並べて回転運動を表現していたが、今回は1台のオブジェが5つの期間に分けた時間軸で回転し変化していくインスタレーションとなる。
私たちは巨大な回転運動の中、
傾いた軸の上に立っている。揺るぎない世界の基準に標準を合わせるのではなく、 それをずらしてみる。
知覚できない領域に身を置き、 その先を想像する。静的な光を纏ったオブジェクトは
特定の軸の上で傾き、回転する。
光に包まれたこの空間と、あらゆる出来事と、
私たち自身を観察してみる。玉山 拓郎
玉山拓郎(Takuro Tamayama)
1990年岐阜県生まれ。東京都在住。愛知県立芸術大学を経て、2015年に東京藝術大学大学院修了。身近にあるイメージを参照し生み出された家具や日用品のようなオブジェクト群、映像の色調、モノの律動、鮮やかな照明や音響を組み合わせることによって、緻密なコンポジションを持った空間を表現している。近年の主な展覧会に、「2021年度第3期コレクション展」(愛知県美術館、2022)、「Anything will slip off / If cut diagonally」(ANOMALY、2021)、「開館25周年記念コレクション展 VISION Part 1 光について / 光をともして」(豊田市美術館、2020)など。また、2023年3月26日まで開催中の「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」にも参加している。
Sony Park Miniについて
Sony Park Mini は2024年に完成を目指す新・Ginza Sony Parkに向け、東京・銀座の数寄屋橋交差点のほぼ真下に位置する西銀座駐車場の地下1階に2022年3月23日にオープンした、10坪の実験的POP-UPスペース。「アーティストの鼓動を感じるプログラムを起動し続ける」ことをコンセプトに、訪れるたびに新しいプログラムとの出会いがある場をつくる。音楽、映画、アート、食、ファッション、ショッピングなど幅広い分野をテーマに、個性溢れるクリエイターやアーティストと共に、年間を通じて30以上のバラエティに富んだ実験的かつ挑戦的なプログラムを実施。またSony Park Mini内にある「西銀座駐車場コーヒー」では、厳選されたコーヒー豆から抽出したアメリカーノやカフェラテをはじめ、ミルクブリューやレモネードなどのドリンクをテイクアウトにて販売している。
Ginza Sony Parkについて
Ginza Sony Parkは、ソニービル設立当初からの「街に開かれた施設」というコンセプトを継承し、ソニービルの解体工事の途中2018年8月9日にオープン。年間を通して驚きや遊び心が感じられる様々なイベントやライブなどのプログラムを実施する、都会の中にある「変わり続ける実験的な公園」として、3年間で854万人の来園あった(2021年9月末時点)。現在は建て替え工事を進めており、2024年に新・Ginza Sony Parkが完成する予定。
「Static Lights : Tilt and Rotation」開催概要
日程 | 2022年12月20日(火)から2023年1月9日(月・祝)まで |
時間 | 11:00〜19:00 |
チャプター |
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場所 | Sony Park Mini |
料金 | 入場無料 |