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宇宙や見えない世界をテーマに作家自身の活動の旅をたどる

美術出版社は、数十年にわたり世界中で爆発プロジェクトを実現し、国際的に大きな注目を集める現代美術家、蔡國強の大規模個展図録『蔡國強 宇宙遊 ——〈原初火球〉から始まる』を刊行、2023年7月8日(土)より一般発売を開始した。東洋哲学、社会問題を作品の基本コンセプトとし、火薬絵画、インスタレーションや屋外爆破プロジェクトなどで評価されてきた蔡國強は、1986年末から約9年間、美術家としての成長に重要な時期を日本で過ごし、1995年からはニューヨークに拠点を移して活動してきた。

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『蔡國強 宇宙遊 ——〈原初火球〉から始まる』表紙

書籍概要

本書では、宇宙や見えない世界などをテーマに、作家の原点となった展覧会「原初火球」を宇宙の誕生になぞらえた起点とし、作家自身の活動の旅をたどる。貴重な初期作品から代表作《大脚印》《スカイラダー》、そして近年のAIやNFTを用いた新作に至るまでを紹介するとともに、プロジェクトのスケッチ、火薬のドローイングや絵画作品などを収録。プロジェクトの貴重な資料写真や当時の写真を豊富に掲載したエッセイも見どころとなる。adf-web-magazine-the- primordial- fireball-2adf-web-magazine-the- primordial- fireball-3

蔡國強(さい・こっきょう)

1957年中国の福建省出身、現在はNYに拠点を置き活動。1986年12月から1995年9月まで、活動初期の大切な時期を日本で過ごし、火薬の爆発による独自の絵画を開拓して一躍注目を集めた。メトロポリタン美術館(2006)やグッゲンハイム美術館(2008)での回顧展など、さまざまな国や地域で重要な個展を開催し、国際的に最も影響力の大きい芸術家の一人として活躍。2005年には、ヴェネチア・ビエンナーレ初の中国パヴィリオンのキュレーターを務め、2008年の北京オリンピックと2022年北京冬季オリンピックでは開閉会式視覚特効芸術と花火監督を務める。爆発プロジェクト《スカイラダー》は2015年に故郷の泉州で実現し、同名のドキュメンタリー映画がNetflixで全世界に配信された。

美術出版社

1905年の創業以来、⼀貫して良質な美術図書の出版を⼿がける。『カラー版美術史シリーズ』をはじめとする美術・デザイン・建築などの芸術全般にわたる書籍の出版、美術展のカタログ制作、『美術⼿帖』『ワイナート』などの定期雑誌やアートと⼈々をつなぐ多彩な事業を⾏う。

『蔡國強 宇宙遊 ——〈原初火球〉から始まる』書籍情報

発売2023年7月8日(土)
価格3,900 円+税
仕様256ページ、 A4 変形