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ポーラミュージアムアネックスにて彫刻家 西島雄志の個展「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」が開催

彫刻家・西島雄志の展覧会 「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」が、東京・銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスにて、2023年4月28日(金)から6月4日(日)まで開催される。新作のインスタレーションを含む3点を展示予定で、凰と龍をモチーフとした大作が公開される。

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「吉祥 kichi-shou」2021年 銅線 NAKANOJO BIENNALE 2021

西島雄志の作品は、自らの手で渦状に巻いた銅線のパーツをひとつひとつ繋げることで、モチーフを形づくっていく。鹿や象、八咫烏(やたがらす)など神話に縁の深い動物を題材に、立体作品やインスタレーションを国内外で数多く発表してきた。作品は、何千ものパーツから構成され作り出されるまでの膨大な年月が織り込まれることで、時間という奥行きを含み、最低限にとどめられた輪郭は、まばゆい光を放ち、モチーフがまとう空気やたたずむ情景など目に見えない「気配」への想像を掻き立てる。

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「瑞雲 zui-un」2022年 銅線 BIWAKO BIENNALE 2022

本展では、新作のインスタレーションを含む3点を展示予定。タイトルに用いられた瑞祥(ずいしょう)とは、めでたいことが起こる前兆、吉兆を意味します。ここ数年のパンデミックの状況から、西島が明るい兆しや希望をイメージする中で辿り着いた「神」というモチーフが、鳳凰と龍、ふたつの大作となって一同に会する。静寂のなか煌めく、迫力ある空間が体感できる展示となっている。

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「真神 makami」2021年 銅線 2021年 NAKANOJO BIENNALE 2021

人の「存在」や、その「気配」に興味がある。

空間に満たされたものを感じ取り、形を与えてみる。
与えられた形から、空間を再構成する。
光を通して感じとる形により、「気配」を視覚化している。

一方で、時間の積み重ねという側面からも「存在」と「気配」を思考する。自らの手で一つ一つ捻り巻いた銅線のパーツを自分の過ごした時間とし、その集積を用いて形を与えていくことで、時間の概念を加えている。

視覚的な「気配」と、時間の概念から組み立てられる世界を同時に存在させることで二重の構造を空間に作り出し、その現象を用いて直接的に感覚に問いかけたい。

近年は、「存在」と「気配」を思考する中で、「神」をモチーフに用いている。
「神」とは人が感じ取る「第六感」の別名ではないかと考えている。

-西島雄志

西島 雄志(Yuji Nishijima)プロフィール

西島雄志は、1969年 神奈川県生まれ、群馬県在住の彫刻家。1993年、東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。1995年、東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。主な個展に「神気」(朝陽堂Gallery森の船/2022)、 「Deification」(tagboat Gallery/2021 )、「水平と垂直と点と線と面と時間と空間と距離」(VIENTO ARTS GALLERY/2019)など。グループ展、「BIWAKOビエンナーレ 2022」や「tagboat Art Fair 2022」、都美セレクション展「体感A4展」(東京都美術館/2021)、   「中之条ビエンナーレ 2021 」(群馬県/2019)、「アート解放区 代官山」(Tenoha Daikanyama/2019)など。

西島雄志「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」開催概要

会期2023年4月28日(金)~6月4日(日) ※会期中無休
開館時間11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
会場ポーラ ミュージアム アネックス(東京・銀座)
入場料無料