カラーチタンパネル
寺田倉庫が運営する画材ラボ「PIGMENT TOKYO」と、日本製鉄がコラボレーションし、日本製鉄が開発した意匠性チタン「TranTixxii®(トランティクシー)」を用いた絵画用基底材「カラーチタンパネル」を、PIGMENT TOKYOの店舗、ワークショップ、オンラインを通じて2020年2月28日(金)より提供する。
PIGMENT TOKYOが世界初の画材として提供を開始する基底材は、日本製鉄が開発した意匠性チタン「TranTixxii®」を木製パネルに張り込んだオリジナル商品で、これまで主流とされた麻布や紙、木板とは一線を画す質感をもたらす画材。「TranTixxii®」は、チタンは軽くて、強度が高く、また、熱に強く、錆びないといった優れた素材特性がある。また、Color(色彩美)・Texture(色調美)のバリエーションの掛け合わせによる独自の意匠性を表現でき、その色を劣化させずに持続できるのため、アーティストが制作する美術作品の「時を超えた美しさ」をそのままに世界に発信することが可能となっている。今後、日本の職人の卓越した研磨技術や特殊加工によるチタンの応用表現によるバリエーション拡大も視野に入れている。
寺田倉庫の画材ラボ「PIGMENT TOKYO」は、2015年のオープン以来、「色とマチエールの表現」を追求するラボであると同時に、アカデミー、ミュージアム、ショップを備えた複合クリエイティブ機関として活動している。伝統的画材の知識を次世代に継承する役割のほか、画材や色に造詣の深い研究者やアーティスト、アートとビジネスを結びつけることに長けたクリエイティブディレクターやプロデューサーを擁しており、国内外の企業に対して技術提供や企画提案を行うアトリエとしての機能も果たしてきた。今回、両社のコラボレーションにより、世界初のチタンの基底材が放つ表現の多様性、技法を発信することで、世界中のアーティストの想像力を大いに刺激し、新たな伝統を切り開いていく。
PIGMENT TOKYOについて
PIGMENT TOKYOは、絵具の材料となる顔料や膠、絵を描くための筆や刷毛といった”画材”と、そこから生み出される”色と表情”に特化した研究所であると同時に、アカデミー、ミュージアム、ショップの側面を持つ複合クリエイティブ機関。4,500色に及ぶ顔料をはじめ、200を超える古墨、50種類の膠など古今東西の希少かつ良質な画材を取り揃え、「画材」と、それらの「用法」、そして両者の組み合わせによって生み出される「表情」について独自のアプローチで研究・教育・普及活動を行う。