未来を創造する実験「NAMURA ART MEETING '04-'34」のゲストスピーカーに建築家・伊東豊雄、藤村龍至
2004年から34年までの30年を芸術のひと連なりの現場ととらえ、芸術活動と隣り合う社会や個⼈が<出来事>を共有し、未来を創造するという実験の場である「NAMURA ART MEETING ’04–’34」(以下、NAM)が、2023年4月9日(日)にクリエイティブセンター大阪にて開催される。2016年のvol.5以来、7年ぶりの開催となる今回は、「臨海の創造論Ⅱ EX-POSITIONING OVER 2025」と題し、ゲストに建築家・伊東豊雄と藤村龍至を迎えるトークなど3つのプログラムが実施される。
開催概要
ミーティング #01
ゲストに大阪・関西万博の「大催事場」の設計を担う建築家・伊東豊雄と独自の手法で設計を手掛ける若手建築家・藤村龍至を招き、万博における芸術・文化の創造性を考察。
- ゲスト:伊東豊雄(建築家)、藤村龍至(建築家・東京芸術大学准教授/RFA主宰)
- 時間:14:30~16:00
ミーティング #02
大阪の芸術文化に携わる5名のゲストとともに、大阪のアートの現状と万博後について対話を繰り広げる。
- ゲスト:家成俊勝(建築家)、笹原晃平(アーティスト)、多田智美(編集者)、塚原悠也(アーティスト)、モデレーター/山本浩貴(文化研究者)
- 時間:16:30~18:30
ミーティング #03
関西を拠点に様々な方面で活動する音楽家・美術家が集い、ライブパフォーマンスを実施。
- キュレーション:⽇野浩志郎(⾳楽家・作曲家)
- 作曲・構成:DODDODO(⾳楽家)
- 出演:関⼝⼤和(⾃作楽器、electronics)、梅⽥哲也 他、⽴⽯雷(笛、太⿎)、⽯原只寛(sax electronics)、カメイナホコ、Juri Suzue(electronics)、1729(DJ)、⾓⽮胡桃(electronics)、Flagio(Kontrabass)、⼭内弘太(guitar)、⼭本信紀(トランペット、electronics)、⽥上敦⺒(electronics)、吉⽥ヤスシ(vocal、electronics)、DODDODO(electronics)
- 時間:14:00~20:00
開催趣意
一般財団法人おおさか創造千島財団が助成する「NAMURA ART MEETING '04-'34(NAM)」は、2004年〜34年までの30年を芸術のひと連なりの現場ととらえ、芸術活動と隣り合う社会や個⼈が<出来事>を共有し、未来を創造するという実験である。これまで第⼀線で活躍する知識⼈やアーティストなどを招いたシンポジウム、展覧会、パフォーマンスなどを、連続した時間を凝縮する「ART MEETING」という独⾃の形式で⾏ってきた。暖化、パンデミック、戦争と続く2020年代。いまあらためて⾜元を⾒つめ直し、世界的困難の先、その臨界に望む創造とは何かをここから問い、未来を眼差す機会を求め「MEETING」を開催する。2004年のNAM始動後、さまざまに派⽣、蓄積が進んだ北加賀屋地域の創造拠点やアーティストらと連携するとともに、この20年をふりかえりつつ、⼤阪で開催されるEXPO 2025のその先を来場者とともに思考/志向する。
北加賀屋でのアートへの取り組み
大阪市住之江区の木津川河口に位置する北加賀屋は、かつて造船業で栄えたが、産業構造の変化に伴い造船所の転出が進み、空き工場や空き家が増えていた。2004年のNAMをきっかけに、千島土地は2009年に「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」を提唱。遊休不動産をアートにより活用する取り組みが進み、アーティスト、アートNPOなど多様な関係者が集積している。現在約40か所の拠点があり、それぞれが独自に活動を展開している。エリア内には国内外のアーティストが描いた多数の壁画や屋外アート作品も点在し、アートのまちとして来訪者も増加している。
周辺アートイベント
コーポ北加賀屋:展覧会「contact Gonzo×dot architects展」&1⽇書店「I remember bookstores.」開店
MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA):元工場を改修した 大型現代アート作品の収蔵庫。国際的に活躍する現代美術作家7名の作品が展示。
M@M(モリムラ@ミュージアム) :美術家・森村泰昌の個人美術館。企画展「顔-KAO-」が開催中。
千鳥文化:築60年の文化住宅をdot architectsがリノベーションを担当した⾷堂・バー・ギャラリー・ホール・テナントから成る複合施設。ホールにて、若手アーティスト・髙野千聖の個展「Cycle」が開催中。
「NAMURA ART MEETING ’04–’34 Vol.06」開催概要
日程 | 2023年4月9日(日) |
会場 | クリエイティブセンター大阪 |
料金 | 前売 2,000円、当日 2,500円、オンライン配信 1,000円 |
ウェブサイト | http://nam04-34.jp/ |