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MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYオープン

日本橋三越本店の本館6階美術フロアに、現代アート専門ギャラリー「MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY」が2020年3月18日（水）にオープン。110年以上の歴史を誇る三越の美術は日本画や近代絵画、工芸を中心に取り扱い、アンディ・ウォーホールやイサム・ノグチなど、その時代の最先端のアートも適宜紹介してきた。今後100年先も時代を超えて受け継がれてゆくような本物のアートを紹介し続けていくために、三越の美術の「伝統」を残しながら今の時代に即した「最新」を紹介する現代アート専門のギャラリーを目指し、従来の価値観や先入観にとらわれない多様性のあるアーティストの作品を紹介していく。

現状ではアートとビジネスを結びつける動きが活発になっている。ビジネスパーソンや企業における現代アートに対する興味関心は高まっており、若いコレクターや法人の買い手が増えていくこともまた期待される。政府成長戦略でアート市場の活性化が明記され、文化庁ではアートプラットフォーム事業などの現代アートの振興政策が進められているなど、民間だけではなく国としてもアートを積極的に後押しする動向がある。日本のアート市場では百貨店の売り上げが大きな割合を占める。『日本のアート産業に関する市場調査2018』によると、美術品市場（古美術・洋画・彫刻・現代美術など）は2,460億円、そのうち国内の百貨店の販売チャネルは644億円となっており、全体の四分の一以上を占める。このような状況の中、三越は買いもので馴染みがある百貨店において現代アートをご紹介していくことで、アート市場の活性化にも貢献していく。

「MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY」のオープニングの展示会として、日比野克彦（現代美術家／東京藝術大学美術学部長）による「日比野克彦展 Xデパートメント 2020」を2020年3月18日（水）から3月30日（月）まで開催する。本展は、1991年に日比野克彦が関口敦仁、タナカノリユキとともに伊勢丹美術館で開催した「Xデパートメント 脱領域の現代美術」を参照しながら、約30年の年月を経て改めて「脱領域」すなわち「領域横断」について考えるものとなります。1991年の時には、多様な価値が同居する百貨店を舞台に作品が飾られた。本展でもギャラリー空間だけでなく、百貨店の外のショーウィンドウでの展示や、アパレルを使った作品やコラボレーション商品など、百貨店の様々な場所で日比野克彦の作品を観賞することができる。美術・アートや百貨店の在り方も、時代とともに変化し続ける。「MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY」は、現代社会における百貨店の意義、そして110年以上の歴史がある三越美術の新しい姿を日比野克彦の作品を通じて表現する。

《JACKAL》

《LIFE》

《X DEPARTMENT 2020 NAVY BLAZER》

《X DEPARTMENT 2020 LEFT SHOE》