マレットジャパンオークションが2022年12月1日に開催。全227作品が出品
日本有数の美術品専門オークションを手掛けるマレットジャパンは、「マレットジャパン モダン&コンテンポラリーアートオークション」を2022年12月1日14時より東京都千代田区のマレットジャパンオークションハウスにて開催する。出品されるのは、モネ、ピカソのユニークな作品から現代作家の人気作品まで、全227作品。オンライン同時入札の利用でPC・スマートフォンからの入札も可能となっている。事前入札・電話入札の申し込みは2022年11月30日(水)18時まで受け付け可能。
注目作品の紹介
LOT222 「<梨の園> Ⅰ」:ウィリアム・スコット(1913-1989)
「マレットジャパンオークション」のセールカタログ表紙を飾る本作。ウィリアムスコットは1913年にスコットランドに生まれ、10代の頃は美術学校で学んだ。1950年代にアメリカへ渡り、ジャクソン・ポロックやマーク・ロスコらと交流し抽象表現主義に触れつつも独自の絵画表現を深めていく。本作品を描いた1975年頃にはひとつの様式を確立させるように、大胆な余白とシンプルな色形、そして配置が緊密な構成により具象と抽象を一作品に落とし込んでいる。2009年にアイルランドで開催された個展にはエリザベス女王が訪れるなど特にイギリスで愛される画家となった。
LOT226「船」:クロード・モネ(1840-1926)
青年期に港町に住んでいた為、河口や船のモチーフを多く描いていたモネ。1857年頃、モネが10代の時期に描いた船のデッサン。小さな作品ながら船の細部まで描かれており、早熟な技術の高さがうかがえる。モネのデッサンが日本国内のオークションに出品されることは大変貴重な機会である。
LOT147「LOVE FIGHTERS」:Ryol(1993-)
奈良美智から大いに影響を受けたと明言する、インドネシア出身の作家Ryol。今回が、日本のオークション初出品となる。日本のアニメ文化を吸収したポップな作風だが、消費主義やジェンダーなど、現代社会に対する問題提起がある。薄汚れた壁に無造作なハートを描く少年は、無垢なる弱者への態度を見る者に問うているかのよう。
今津景(1980-)によるキャンバス作品
古今東西のイメージや身近なモチーフを用いて仮想世界を構築する画風で今年に入って注目度の高い今津景によるキャンバス作品が4点出品される。全て2008-2009年のうちに制作されており、表現を確立する前の黎明期にあたる作品といえる。近年インドネシアへ拠点を移し更に国際的な活躍の場を広げている。
その他にも、反復される筆致によって記号化されたキャラクターを基に実験的な絵画表現を行う橋本ユタカや、1cm四方の紙を用いた極小の折り鶴を用いて造形を制作する小野川直樹ら数作家がマレットジャパン初出品となっている。
マレットジャパンでは自社開発のオンライン同時入札(ONLINE LIVE BIDDING)を導入しており、PC/スマートフォンを通じて外出先でも気軽にオークションに参加することができる。※参加時はWEB会員登録が必須、オークション毎の事前申請はセール日前日の18時まで。
「マレットジャパン モダン&コンテンポラリーアートオークション」開催概要
開催日時 | 2022年12月1日(木)14:00~ |
下見会日時 | 2022年11月28日(月)10:00~18:00/2022年11月29日(火)10:00~18:00/2022年11月30日(水)10:00~15:00 |
会場 | マレットジャパンオークションハウス |
オンラインカタログ | https://bit.ly/3g697R1 |
問合せ | info@mallet.co.jp |