伝統工芸の「継承」を肌で感じ考える関連イベントを多数実施
京都伝統産業ミュージアムでは、2020年8月22日から10月18日まで、関西で初となる町田益宏による写真展「 継ぐもの-In between crafts-」を開催中(本展はKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭と連携した公募型アートフェスティバル”KG+”の関連プログラム)。 京都の文化と暮らしを彩ってきた伝統工芸を支える職人たちの知恵と技術は、その多くが「家族」によって受け継がれてきた。本展では町田が撮る6つの工房とそれぞれの「家族」の姿を通して、未来へと受け継がれる伝統を見つめます。約280平米の展示場には50点の写真作品を展示。また町田と職人を中心としたトークイベントや職人による実演・ワークショップなど京都の工芸の「継承」を肌で感じ考えて頂く関連イベントを実施する。
多くの工房を取材してきた写真家の町田益宏が京都にある6つの工房に通い、その家族と工房風景を撮影。「これからも長く続くであろう時間の一点に立ち会い、そこにあるものをそのまま記録した」というその写真には、私たちが想像するよりもはるかに多様で、アンビバレントな工芸の「継ぐもの」が写されていた。
過去から未来へとものづくりを継承する「職住一体」の暮らし、家族のリアルは、コロナ禍以降の社会をも照らし出す。
京都伝統産業ミュージアムは、技術、哲学、センスなど、職人が持つ要素を未来に残すための場として、2020年3月に開館。本展は、企画展示室を使った写真展となる。(本展より 編集・ライティング:竹内厚)
町田益宏プロフィール
群馬県生まれ。大学時代よりカメラに触れる。当時写真部の壁に掲げられた、「芸術は夜生まれる」という言葉を信じ、夜な夜な暗室に引きこもる。同時にオフロードバイクにて海外レースなどに参戦。写真の師である土井浩一郎氏に師事。独立後に京都に移住。最近は写真の刹那的で記録としての要素に強く惹かれる。
「継ぐもの -In between crafts- 」展概要
開催期間 | 2020年8月22日(土)~10月18日(日) |
時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 8月25日・26日のみ休館 |
会場 | 京都伝統産業ミュージアム 企画展示室 |
住所 | 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館みやこめっせ地下1階 |
観覧料 | 500円(高校生以下無料) |
主催 | 京都伝統産業ミュージアム、京都市 |