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砂を用いたオブジェ作品や初となるうめきた広場大階段への作品を展示

グランフロント大阪から全国、そして世界へ羽ばたくアーティストをサポートするアートプロジェクト「ART SCRAMBLE」。プロジェクト・ディレクターに椿昇を迎えて2021年3月にスタートし、気鋭のアーティストにより生み出された作品をこれまで計10点(全4回)グランフロント大阪内に展示し、訪れる人々に驚きと発見を届けてきた。第5弾として新たな作品2点を展示開始する。adf-web-magazine-art-scramble-1

南館せせらぎテラスには、アーティスト:R E M A本人のセルフイメージを使用したオブジェ作品を展示。立体造形物を制作するFES協力のもと、CGモデリングデータを元に砂型3Dプリンターの応用により制作された。また、プロジェクト初となるうめきた広場大階段への作品を展示。本作品は、アーティスト:MASAGONと、2023年3月18日(土)に実施したワークショップに参加した38名の子どもたちによって制作された。アーティストと子どもたちが共創したエネルギー溢れる作品がうめきた広場を明るく照らす。子どもたちにアートの楽しさ・表現することの楽しさを感じてもらう取り組みとして子供向けのワークショップは今回で2回目の開催となるが、グランフロント大阪では子どもたちの夢を育む取り組みを今後も実施する予定。adf-web-magazine-art-scramble-3adf-web-magazine-art-scramble-2

オブジェ作品

展示作品名:「FOREIGIN MATTER: ‘Sand in woman’」(異物:’砂の女’)

本作品はタイトルにも記されている通り、粒子径1mm以下の砂の集合によって作られています。固体でありながら流体でもある砂が、“凝固され―掘り出され―積み上げられる”ことで、眼前の彫刻として立ち現れます。流動的なものを凝固させる。凝固した物体は固体と言えるでしょうか。いや、本質的にまだ流体のままなのでしょう。その上で、変質し固定されたイメージのなかに視える流動的なコアこそ本質だと、そう考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、自分を誇示したいわけではない私が自分のイメージを、膨大な工程をかけて作りながら思うのです。表象からその中身へ、中身から再び表象を構築した意思を彷徨う中で、砂でつくられた表象は装いや女性のフォルムを越えた“根源的な私”なのかもしれないと。

adf-web-magazine-art-scramble-5本作品は、立体造形物制作会社のFESが2022年6月に導入した鋳造用として製造された砂の3Dプリンターを使用し制作された。砂の3Dプリンターで出来上がった砂の製品は粒の集合体のため多孔質で、そこには砂でありながら透明感とも言えるような一種独特の風合いや特別な魅力が宿っている。金属の製品を形作るための縁の下の力持ちだけの価値では非常にもったいないことだと考え、砂で出来た造形品の製作にチャレンジした。このような取り組みは日本ではもちろん、世界でも類を見ない未だどこにも取り組まれていない手法となっている。

R E M A

2021年京都芸術大学修士課程美術工芸領域映像メディア分野修了。華美で過剰なセルフイメージから社会のロールやジェンダーを考察する作品群を様々なメディアを横断して作品を生み出す。同時に、そのイメージは「女性性と影」ーーそしてそれらは予感と夢想が原動力となってーー抽象化され、線によるドローイングと焼き付けるという行為によって展開されている。様々なマテリアルへと施されてゆくセルフイメージは、まるで元からそこにあった印のように現れ、見る者を原始的な異物の魅惑世界へと誘う。主な展示会として2023年-「異物へ / 土色豚 選抜展その1 Into the Foreign Matter」(日本橋アナーキー文化センター・東京)、2022年「写真は変成する2BLeeDinG eDgE on PoST / pHotOgRapHy」(Garelie Aube・京都)キュレーター / 多和田有希・後藤繁雄、2021年「彼方はいつもさまよっている」(黄檗宗総本山萬福寺・京都)、2021「Down」(銀座SIX蔦屋書店・東京)、2021年KUA ANNUAL 2021「irregular reports:いびつな報告群と希望の兆し」(東京都美術館・東京)キュレーター / 服部浩之などがある。adf-web-magazine-art-scramble-4

うめきた広場大階段アートプロジェクト

まちびらき10周年のタイミングにあわせて、プロジェクト初となる「うめきた広場大階段」への作品展示を実施。北館1階ナレッジプラザでアーティスト:MASAGONが4日間かけて公開制作。制作期間のうち2023年3月18日(土)に実施したワークショップに参加した38名の子どもたちもアーティストと共に力いっぱいペイントを施し、エネルギー溢れる作品が完成した。アーティストと子どもたちが共創した彩り豊かなグラフィックが、「10」の文字と共に大階段一面に浮かび上がる。

展示作品名:「Hello again.」

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ここ数年、口角の角度を想像で過ごした。その想像も実際に見て感じれる様になった今、再び人々が行き交い、交差した所に円(縁)が生まれる。桜色の顔に色とりどりの頭が子供達と共に制作する事により新たなカタチへと。これは彼なのか?彼女なのか?それぞれで想像し感じて下さい。歴史的なパンデミックで皆の口も見えなかったが、陽が世界を照らし出すように、これからはみんなの笑顔と共に口角の上がった口も光り輝くだろう。もう一度新たに!こんにちは!

MASAGON

大阪在住のアーティスト。日々の生活、都市空間、自然界の中でキャッチした様々なカタチと色の記憶をあらゆる材用や手法を駆使してストリートをベースに制作する。CDジャケットのアートワークをはじめ、雑誌、web、広告媒体等でも活躍中。adf-web-magazine-art-scramble-7

プロジェクトロゴ・プロジェクトステートメントadf-web-magazine-art-scramble-9

アートでつながるまち。
その日の天気、訪れた時間、気分で、
見え方も感じ方も変わる。
日常に溶け込んだアートが面白いのは、
同じ作品でも、見るたびに新しい発見があること。
グランフロント大阪「ART SCRAMBLE」。
いつもと変わらない日常が、いつも新しい日常になる。
アートとあなたは、ここで出会いつながる。

「ART SCRAMBLE 第5弾」開催概要

プロジェクトオブジェ作品 / うめきた広場大階段アートプロジェクト
日程2023年3月28日(火)から2024年3月初旬まで / 2023年3月28日(火)から2023年6月下旬まで
場所南館せせらぎテラス / うめきた広場大階段
アーティストR E M A / MASAGON