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日本パビリオンとしては初参加

福岡市が2024年9月7日(土)から12月1日(日)まで韓国・光州市で開催される第15回光州ビエンナーレに日本パビリオンとして参加する。今年30周年を迎える光州ビエンナーレは30か国から73組のアーティストが参加、「パンソリ- 21世紀のサウンドスケープ(Pansori a soundscape of the 21st century)」をテーマに過去最大規模で開催される。アーティスティック・ディレクターを務めるのは、「関係性の美学」で知られるキュレーターで美術批評家のニコラ・ブリオー。

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本ビエンナーレには2018年から国際美術展と並行してパビリオンが立ち上がっており、年々規模が拡大。第14回では9ヵ国が参加、30周年を迎える第15回では過去最大規模となる、約30の国や都市などのパビリオンの設置が予定されている。日本パビリオンの設置は今回が初となり、福岡アジア美術館(1999年)開館以来、アジアを中心に交流を行ってきた歴史を持つ福岡が記念すべき初回の日本パビリオンとして参加することとなった。

今回の日本パビリオンのキュレーターは批評家・文化研究者の山本浩貴が担当、福岡市を拠点に国内外で活躍するアーティストの内海昭子と山内光枝の作品を紹介する。

山本浩貴 / キュレーター

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1986年千葉県生まれ。文化研究者。実践女子大学准教授。2010年一橋大学社会学部卒業、2013年ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート修士課程修了。2018年、ロンドン芸術大学博士課程修了。アジア・カルチャー・センター(光州)リサーチ・フェロー、香港理工大学ポストドクトラル・フェロー、東京芸術大学大学院助教、金沢美術工芸大学講師などを経て現職。単著に『現代美術史――欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年)、『ポスト人新世の芸術』(美術出版社、2022年)。共編著に『この国(近代日本)の芸術――〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(小田原のどかとの共編、月曜社、2023年)。

参加アーティストおよび作品

内海昭子

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1979年兵庫県生まれ。映像の概念をベースに、風景を再構築し、時間の連続性を表出させるインスタレーション、映像、写真などを制作する。2003年 武蔵野美術大学映像学科卒業、2011年東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。主な展覧会に越後妻有アートトリエンナーレ(新潟、2006/2009)、“Melting Point” Sema Nanji Residency(ソウル、2017)、 ”cryptophasia”Künstlerhaus Bethanien(ベルリン、2017)、”Making Current” A4 Art Museum(成都、2019)など。ポーラ美術振興財団若手芸術家在外研修助成、吉野石膏美術振興財団若手芸術家在外研修助成にてドイツに滞在。現在は福岡市を拠点に活動している。

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The sounds ringing here now will echo sometime, somewhere / 2024 / 15th Gwangju Biennale Japan Pavilion / stainless steel, brass / photo: Shunta Inaguchi

山内光枝

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1982年福岡県生まれ。映像、写真、ドローイング、インスタレーションによる作品を手掛ける。2006年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(イギリス)BAファインアートを卒業。2013年には済州ハンスプル海女学校(済州島・韓国)を卒業後、2015年に文化庁新進芸術家海外研究員として、2016年に国際交流基金のアジアセンター・フェローとしてフィリピンに滞在。初の長編映像作品が東京ドキュメンタリー映画祭2019で奨励賞を受賞。最近作「信号波」(2023)は日本統治下の釜山に暮らした自身の家族史に向き合うセルフドキュメンタリー。主な展覧会に、「水のアジア」福岡アジア美術館、福岡(2023)、「Spinning East Asia SeriesⅡ :A Net (Dis)entangled」Center for Heritage Arts & Textile: CHAT、香港(2022)。

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Research in Gwangju/Photo: Yangjah

  • 会場:Gallery Hyeyum
  • 時間:10:00〜18:00 (最終入場17:30)※月曜休館

光州ビエンナーレ 概要

会期2024年9月7日(土)~12月1日(日)
会場光州ビエンナーレ展示ホール、ヤンニムドン
URLhttps://tinyurl.com/2vxmeray