新ミュージアム移転を契機にアート・音楽・演劇・映画がつなぐ文化の輪
東急文化村が運営する複合文化施設Bunkamuraは、2025年度においても多彩な文化・芸術の発信を続ける。オーチャードホール、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、Bunkamura Gallery 8/を中心に、演劇・音楽・展覧会・映画など幅広いジャンルの主催・企画公演が展開される。また、1989年の開館以来親しまれてきた「Bunkamuraザ・ミュージアム」は、2029年度竣工予定の再開発計画「Shibuya Upper West Project」の新施設7階へ移転し、展示面積約1,000㎡・天井高最大6mの大空間としてリニューアルされる予定。デザインはSnøhetta(スノヘッタ)が担当し、未来型の文化発信拠点へと進化を遂げる。
主な展覧会・公演ラインナップ(2025年度)
演劇
- 『おどる夫婦』(作・演出:蓬莱竜太):長澤まさみ、森山未來ほか出演。THEATER MILANO-Zaで2025年4月10日から5月4日まで開催。
- 『泣くロミオと怒るジュリエット2025』(作・演出:鄭義信) :THEATER MILANO-Zaで2025年7月6日から7月28日まで上演。
- 『アリババ』『愛の乞食』(作:唐十郎/演出:金守珍):世田谷パブリックシアターで2025年8月から9月まで開催予定。
音楽
- N響オーチャード定期2024/2025 渋谷⇔横浜<Dance Dance!>: 第132回:2025年4月20日開催 / 第133回:2025年7月6日開催
- ワールド・ホルン・サミット:2025年7月12日と7月19日に開催。福川伸陽プロデュースによる世界トップホルン奏者の共演
- Piano’s Monologue:亀井聖矢 オール・ショパン・プログラム 第3回:2025年7月13日開催
- Pianos' Conversation:阪田知樹 × 務川慧悟:2025年11月3日開催
- N響オーチャード定期2025/2026 魅惑の映画音楽シリーズ:2025年11月2日、2026年1月11日、4月19日、6月28日に開催予定
展覧会
- レオ・レオーニの絵本づくり展:ヒカリエホールで2025年7月5日から8月27日まで開催。※休館日:7月24日
- 織田コレクション ハンス・ウェグナー展(仮称):ヒカリエホールで2025年12月2日から2026年1月18日まで開催予定。※休館日:1月1日ほか
映画(Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下)
- オリヴェイラ特集上映:2025年4月18日から特集上映開始
- 『パーティーガール 4Kレストア』:2025年4月25日から5月1日まで限定上映
- 『新世紀ロマンティクス』: 2025年5月9日からロードショー開始
- 『季節はこのまま』:2025年5月9日からロードショー開始。全国配給第2弾作品
- 『黒い瞳 4K修復ロングバージョン』:2025年5月30日からロードショー開始
ギャラリー(Bunkamura Gallery 8/)
- アリス新世紀 - 永遠の少女が異世界の扉をひらく -:2025年4月4日から4月20日まで開催
- ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市:2025年4月25日から5月11日まで開催
- 日日是工芸:2025年5月16日から6月1日まで開催
継続するチャレンジと未来の構想
Bunkamuraは2025年度も「学びと体験の機会の提供」「テクノロジーとの共鳴」「地域振興」の3つの柱を掲げ、次世代育成や地方連携にも注力する。
- 若手の発掘育成:「未来の巨匠コンサート」「コクーン アクターズ スタジオ」
- デジタル展覧会の導入:「永遠のミュシャ」展などイマーシブ表現への挑戦
- 地域連携:長野県佐久穂町の学校と連携したワークショップなど
1989年の開館以来培われた「人の心を動かす文化・芸術」の価値を継承しつつ、2029年のリニューアルに向けて、渋谷から文化の未来を描くBunkamuraの「チャレンジ」に注目が集まる。