DESIGNART TOKYO 2020
DESIGNART TOKYOは、2017年に始まったデザイン&アートフェスティバル。世界屈指のミックスカルチャー都市である東京を舞台に、世界中からアート、デザイン、インテリア、ファッション、フードなどさまざまなジャンルのモノやコトが結集し、多彩な展示を開催している。2020年度は現在の社会情勢を受け、出展費免除の支援プログラム「OVER 2020」を新たに設けた。
DESIGNART TOKYO 2020エントリー期間延長と出展支援プログラム「OVER 2020」
経済優先の消費社会は転換期を迎え、さらに新型コロナウィルス感染拡大による世界規模の情勢不安を受け、様々な事柄が見直されている。その流れで「ものづくり」について、あらためて考える時を迎えている。それは制作する側だけではなく、見る側、消費する側の目も問われていることを意味する。現在の社会情勢を受け、2020年5月10日まで出展エントリーの受付が延長され、初年度より取り組んできた若手支援プログラム「UNDER 30」に加え、新しいチャレンジが感動とビジネスをもたらし、好循環を生み出す事を願った出展費免除の支援プログラム「OVER 2020」が新たに設けられた。
東京の歴史に残る様々な街の動きと連動
2020 年という節目の今年、東京では街の歴史に残る大型施設のローンチやアニバーサリーを迎え、様々な活動が行われている。DESIGNART TOKYO 2020では世界中のデザイン・アートの展示のみならず、明治神宮鎮座百年大祭の奉納・奉祝事業として同時期に開催される「原宿表参道百年祭」や、インテリア・デザインの国際見本市「IFFT ⁄インテリア ライフスタイル リビング」など、都市の動きと連携を強めていく。
革新的なアップサイクルプロジェクト「Stump Chair」
日本のプロダクトデザイナー、建築家、アートの領域を横断的に活動し、世界的に注目を集める板坂諭の新しいプロジェクトによる「Stump Chair」が登場。椅子の素材には、ファストファッションの栄華の陰で、どうしても大量に余ってしまうという生地を使用。通常、金をかけて処分している生地だが、強度と美しさを併せ持つ素材には、再利用の可能性が潜んでいる。"アップサイクル"という現代の重要課題を実際に生活の中に活躍する、楽しく美しいプロダクトに完成させるべく、制作に取り組んでいる。
板坂諭 プロフィール
1978年生まれ。日本のプロダクトデザイナー、建築家。建築設計事務所/デザイン事務所である株式会社the design labo 代表取締役。デザインブランドh220430主宰。
URL: http://www.h220430.jp
1本のチョークで点と線を自由に操り、繊細で大胆な世界を表現
デンマーク・コペンハーゲン発のアートマガジン『PLETHORA MAGAZINE』が選出したフランス在住のアーティスト、フィリップ・ボードゥロック。彼のオイルチョークを使った大胆かつ繊細な作品は、自身のグラフィティの経験から得たものである。
Phillippe Baudelocque / フィリップ・ボードゥロック プロフィール
1974年フランス生まれ、在住。音楽家家系で父は動物画家という家庭で育つ。1980年代後半からグラフィティアーティストとして活動を始める。2002年フランス国内で最も権威あるグランゼコールの一校、国立高等装飾美術学校(パリ)を卒業。2014年DrawingNow(ローマ現代アート美術館)に出展。フランス国立自然史博物館及びポンビドゥー・センターコレクションアーティスト。
URL: http://www.baudelocque.com
芸術的なシルエットの新製品「ロープチェア」を発表
フィンランドのインテリアブランド、アルテックは、ロナン& エルワン・ブルレックの新プロダクトを発表。「ロープチェア」は、アルテックが1935 年創業より追求し続ける「アート」と「テクノロジー」の融合を現代に継承するデザイン。海で使われるロープを背もたれと肘掛けに応用した「ロープチェア」は、痕跡を刻むかのように柔らかくフォルムを留め、座る人によってもデザインされるという新しい発想から生みだされた。アルテックの直営店Artek Tokyo Store では、「ロープチェア」のインスタレーションとともに、ロナン& エルワン・ブルレックデザインのプロダクトを紹介する。
Ronan & Erwan Bouroullec(ロナン& エルワン・ブルレック) プロフィール
兄ロナンは1971年、弟エルワンは1976年フランス生まれ。1999年からパリに共同でデザインスタジオをかまえる。彼らの作品は日々の暮らしの中で使う小物から建築プロジェクトまで多岐に渡る。ロナン&エルワン・ブルレックとアルテックは、2015年の「カアリ」シリーズ、2017年にテキスタイル「リヴィ」を発表、2020年の「ロープ チェア」は初めての椅子のデザインとなる。
DESIGNART TOKYO 2020 開催概要
名称 | DESIGNART TOKYO 2020 |
会期 | 2020 年10 月23 日(金)~11 月3 日(火・祝) |
URL | http://designart.jp |
プレスデー | 2020 年10 月22 日(木) ※同日にプレスツアーを開催予定 エリア:表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山・中目黒/六本木/新宿/銀座 |
来場者見込み | 20 万人 |
会場数 | 100 会場以上 |
主催 | DESIGNART 実行委員会 |