現代アートの潮流を探る
銀座 蔦屋書店では、 店内のイベントスペース「GINZA ATRIUM」にて、 2020年7月10日(金)から19日(日)までの期間、 東京都小平市にある現代アーティストのシェアアトリエ兼展示スペース「WALLA」のメンバーによるグループ展「WALLAby / ワラビー」を開催する。
「WALLA」を拠点とする作家は武蔵野美術大学大学院の出身である大石一貴、大野陽生、前田春日美、東京芸術大学大学院に在学中の吉野俊太郎の4名。「WALLA」はコインランドリーの併設されていた一軒家を改築して造られ、一見、住宅街の中に溶け込んでおり、外見からはアートの拠点のようには見えない。従来はギャラリーがアーティストの展覧会を企画したり、アーティストが展示スペースを一時的に借りて展示を行っていたりしたものを、彼らは「WALLA」を通して、自らの作品発表はもちろん、様々なイベントや企画展などを行い、SNSなどを活用しながら文化発信を行っている。
今回の展示会では、一軒家を借り切り「場」を持つことで自分たちの手で直接発信を行う彼らと、彼らが招待した2名のアーティストの作品を通して、現代アートの潮流やムーブメントを探る試み。
参加アーティスト
大石一貴 Kazuki Oishi
1993年山口県生まれ。2018年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了。主な展示に、2017年連続個展企画「、むしろ例えてしまう」より個展「 同じレベルのオーボールラトル」(東京造形大学ギャラリーmime)、2018年2人展「フィクションアンドペースト」金真希/大石一貴(Art Center Ongoing)、2019年グループ展「PACK2019: STATION!」(Post Territory Ujeongguk)など。2018年の「武蔵野美術大学卒業・修了制作展」では優秀賞受賞、同年「CAF賞入選作品展覧会」において海外渡航費授与者に選出。2019年「群馬⻘年ビエンナーレ2019」では優秀賞を受賞。
大野陽生 Haruki Ohno
1992年埼玉県生まれ。2017年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了。主な展示に、2017年個展「EXODUS」(Gallery b.tokyo)、2017年連続個展企画「、むしろ例えてしまう」より個展「HOAX」(東京造形大学ギャラリーmime)、2018年個展「NEIGHBOR」(代田橋納戸gallery DEN5)、2018年グループ展「共同体について」(URANO)、2018年グループ展「TRACTOR BEAM vol.1 ataxia」(芸宿)、2018年グループ展「small good things」(HAGIWARA PROJECTS)、2019年グループ展「腕の向き、膝の位置」(gallery TOWED)、2019年グループ展「TRACTOR BEAM vol.2 -TALISMAN-」(WALLA)などがある。
柿坪満実子 Mamiko Kakitsubo
1993年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科に在籍中。主な展示に、2019年学内研究展「にんげん」(東京藝術大学)、同年渋谷のthe Virgin Maryにて開催されたグループ展「SHIBUYA HARAJUKU FASHION FESTIVAL」に参加、2020年グループ展「萬猫展」(フリュウギャラリー)など。他、2019年には教皇フランシスコ来日に合わせて製造されたオフィシャルメダイの原型を担当するなど、メダル制作にも携わっている。2019年東京藝術大学久米桂一郎賞奨学金を受賞。
コムラマイ comuramai
1993年徳島県生まれ。2016年に関西学院大学文化歴史学科美学芸術学専修を卒業後、博報堂プロダクツに就職、翌年フリーランスカメラマンとして活動を開始。主な展示に、2019年個展「come closer」(飯島商店)や、2020年個展「come closer ⅱ」(plateau books)などがある。2017年には「第53回神奈川県美術展」写真部門にて準大賞、翌年 「第54回神奈川県美術展」写真部門では大賞を受賞する。2019年に第一作となる写真集「come closer」を発刊。
前田春日美 Kasumi Maeda
1991年東京都生まれ。2019年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了。主な展示に、2017年連続個展企画「、むしろ例えてしまう」より個展「短い手」(東京造形大学ギャラリー mime)、2018年グループ展「彫刻と対話法Ⅳ 揺さぶられる作意」(府中市美術館 市民ギャラリー)、2019年グループ展「でんちゅうストラット 星をとる」(小平市平櫛田中彫刻美術館)などがある。2018年「武蔵野美術大学卒業・修了制作展」では優秀賞を、2019年「群馬⻘年ビエンナーレ2019」(群馬県立近代美術館)では奨励賞を受賞。他、2019年にD.A.AURA(韓国)でのレジデンスプログラムに参加。
吉野俊太郎 Shuntaro Yoshino
1993年新潟県生まれ。2019年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。現在は東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程に在学中。2017年、卒業制作作品「門」にて首席。同年、Royal Academy Schools(英国)へ交換留学。主な参加展示に、2018年のグループ展「でんちゅうストラット」(小平市平櫛田中彫刻美術館)、2019年グループ展「別人」(芸宿)、2019年のグループ展「東風」(武蔵野美術大学 及 東京造形大学)など。2020年3月、WALLAにて「嘔吐学vol.1 ユー体、後ケイ」を企画開催。
「WALLAby / ワラビー」概要
会期 | 2020年7月10日(金)~2020年7月19日(日) ※会期は変更になる場合もあり。 |
時間 | 営業時間は店舗ウェブサイト |
場所 | 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース) 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F |
料金 | 無料 |
主催 | 銀座 蔦屋書店 |
URL | https://store.tsite.jp/ginza/event/art/14438-2259110618.html |