37年間におよぶインタビューを1冊に
『インタビュー:坂本龍一 特装版』『インタビュー:坂本龍一』が、リットーミュージックから2024年12月17日に発売される。本書は音楽雑誌『キーボード・マガジン』と『サウンド&レコーディング・マガジン』に掲載された坂本龍一のインタビューを1冊にまとめたもので、最も古い記事は『キーボード・マガジン 1980年2月号』で、YMOのアメリカ・ヨーロッパ・ツアーについて語られているものとなっている。
掲載インタビューでは数々のサウンドトラック、ソロ作、YMO作品や様々なコラボレーション作品、インスタレーション作品やリミックスアルバムについても言及されている。また、自身による連載「skmt 2013 to 2014」も収め、最後の記事は最後の記事は『キーボード・マガジン 2017年10月号』の特集「映画音楽の技法」から。全68本が掲載されている。
『インタビュー:坂本龍一 特装版』には、三方背ケースの中に特別付録として『坂本龍一を語る』が同梱され、坂本龍一とともに音楽制作を行った20名以上のアーティスト/クリエイター/エンジニアのインタビューも掲載されている。
本書は、坂本龍一がどのようにして音楽と向き合い、どのような手法で音楽を創造したのかを記録した貴重なアーカイブ。世界の音楽シーンに影響を与えた偉大な音楽家の足跡と功績をあらためて再確認できる。
坂本龍一
1952年東京生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年に高橋幸宏、細野晴臣と共に「YELLOW MAGIC ORCHESTRA (YMO)」を結成。1983年に散開後もソロアルバムの発表やアーティストとのコラボレーションなど多方面で活躍。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。また自身も出演した映画『戦場のメリークリスマス』(78/大島渚監督)では英国アカデミー賞で作曲賞、映画『ラストエンペラー』(88/ベルナルド・ベルトルッチ監督)でアカデミー賞作曲賞、グラミー賞など多数の映画賞を受賞し、映画音楽作曲家としても地位を確立した。
以降もコンスタントに国内外の映画作品に携わり、これまでに手掛けた作品は『ハイヒール』(92/ペドロ・アルモドバル監督)、『スネーク・アイズ』(99/ブライアン・デ・パルマ監督)、『母と暮せば』(15/山田洋次監督)、『レヴェナント:蘇えりし者』(16/アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)、『怒り』(16/李相日監督)、『アフター・ヤン』(22/コゴナダ監督)、『怪物』(23/是枝裕和監督)など。
環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「stop rokkasho」、「NO NUKES」などの活動で脱原発支持を表明、また「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行った。
2013年に山口情報芸術センター(YCAM) 10周年事業のアーティスティック・ディレクター、2014年に札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターに就任。2018年piknic/ソウル、2021年M WOODS/北京、2023年M WOODS/成都で大規模インスタレーション展示を実施するなどアート界への越境も積極的に行った。
2021年に直腸がんを公表、闘病生活を続けながらも翌年の3月に『東北ユースオーケストラ演奏会2022』に参加、12月にピアノ・ソロ・コンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」を世界配信。2023年1月17日に日記を書くように制作した最後のアルバム「12」を発売。同年3月28日に死去。以後も複合現実(MR)コンサート「KAGAMI」の海外上演、高谷史郎(ダムタイプ)とのコラボレーションで制作したシアターピース「TIME」のアジア圏での上演、さらに最後のピアノ・ソロ演奏を記録した長編コンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』(23/空音央監督)が世界各国で公開。2024年12月21日からは東京都現代美術館で国内初の大規模展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が2025年3月30日まで予定されるなど、ジャンルを問わずに功績を残した軌跡が語り続けられている。
『インタビュー:坂本龍一 特装版』 書籍概要
定価 | 11,000円(本体10,000円+税10%) |
発売 | 2024年12月17日 |
予約受注開始 | 2024年9月24日 |
URL | https://tinyurl.com/428bswah |
『インタビュー:坂本龍一』書籍概要
定価 | 5,940円(本体5,400円+税10%) |
発売 | 2024年12月17日 |
予約受注開始 | 2024年10月中旬予定 |