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思考と心を彩でつむぐ

荒木萌花による個展「ノイズの傍らに」が、ARTDYNEで2026年4月29日(水)から5月10日(日)まで開催される。荒木は2025年に武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コースを修了し、現在は東京を拠点に制作・発表を行っている。今回が初個展となる。

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本展では、荒木の制作に通底する「生成と消失」の往還が、より明確なかたちで提示される。厚みを持った絵具の層は、単なる物質としての存在を超え、イメージが生まれる以前の混沌とした場を想起させると同時に、その表層にかすかに浮かび上がる形態は、私たちが世界を認識する際の不確かさや、視覚の曖昧さを静かに示唆する。像が確定する直前の緊張と、消失の余韻。そのあわいに身を置くことで、荒木の絵画は、見るという行為そのものを問い直している。

アーティストステートメント

常日頃、のたうちまわっている思考が、ふと目の前の景色とリンクして「凪」になるときがあります。

その「凪」は、やがて日常のなかで輪郭を溶かし、残り香のように漂いはじめると私はひとり、アトリエという小瓶のなかへと向かいます。

少し厚みのあるガラスを隔てると外の景色も、自身の姿も、互いにふわりと歪んで見えます。

その曖昧さに安心する私は、目まぐるしい思考と凪いた心を一筆ずつ、あるいは一針ずつ、「彩」で縫い合わせます。

そうして出来上がったものを纏うことで、私はようやく人と関わること——小瓶の外の世界と向き合うことができるのです。

荒木萌花

荒木萌花個展「ノイズの傍らに」開催概要

会期2026年4月29日(水)~5月10日(日)
時間12:00~19:00
会場ARTDYNE
URLhttps://tinyurl.com/bdf484bu