神戸の文化軸を未来へつなぐ空間提案を募集
神戸市は芸術文化施設が集積する「ミュージアムロード」を対象に、10〜20年後を見据えた空間づくりに関するアイデアを「ミュージアムロード アイデアコンペ」を開催。2025年12月8日(月)から12月19日(金)17時まで公募する。対象となるミュージアムロードは、兵庫県立美術館から王子動物園を結ぶ約1.2kmの道路で、2010年にその愛称が付けられ、周辺には多数の文化施設やパブリックアートが点在し、まちの風景の一部を形成している。
ミュージアムロードを文化と賑わいの軸へ
JR灘駅南駅前広場の再整備や王子公園の再開発など、ミュージアムロード周辺では都市環境が大きく変わりつつある。神戸市はこの転換期を新たな契機ととらえ、文化施設をつなぐこの軸を、より魅力的で創造的な空間へと再構築するためのアイデアを広く募集する。本コンペは空間デザインの具体化を前提とするものではないが、優れた提案は2026年度以降のまちづくりに活用される可能性がある。
募集内容と評価ポイント
提案対象はミュージアムロード沿道の道路や広場などの公共空間。空間イメージはスケッチやパースなどを用い、わかりやすく表現することが求められる。審査では以下の3つの観点を重視する。
創造性
芸術・文化の魅力を高めるとともに、新たな文化創出の場としての可能性を提示すること。周辺地域の価値向上への寄与も評価対象となる。
デザイン性
人々が歩きたくなる魅力的な空間、交流・にぎわい・憩いを生み出すデザインが求められる。
機能性
地域住民や来訪者を含むすべての人が、安全かつ快適に利用できる空間であること。
応募概要
主なスケジュール
- 募集要項公表:2025年9月10日(水)
- 事前応募登録:〜2025年10月17日(金)17時
- 作品応募受付:2025年12月8日(月)から12月19日(金)17時まで
- 一次審査:2026年1月中旬
- 公開プレゼンテーション:2026年3月8日(日)
- 最終結果公表:2026年3月下旬(予定)
提出物と応募方法
事前登録書類を指定のメールアドレスに提出することで応募が可能となる。一次審査通過者は、公開プレゼンテーション(2026年3月8日)への参加が求められる。
審査員
- 石川路子(甲南大学 経済学部 教授)
- 伊藤香織(東京理科大学 建築学科 教授)
- 久保田善明(富山大学 学術研究部 都市デザイン学系 教授)
- 武田重昭(大阪公立大学大学院 農学研究科 准教授)
- 山下裕子(ひと・ネットワーククリエイター / 眺めニスト)
アワードと賞金
- 最優秀賞(1点):賞金 100万円
- 優秀賞(2点以内):賞金 50万円
- 入賞(3点以内):賞金 10万円
応募資格
年齢、職業、国籍を問わず応募可能。未成年は保護者の同意が必要。個人・グループ・企業いずれの応募も可。

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