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ブラックフライデーに向き合うスイスのバッグメーカーFREITAG 修理サービスを通じたサーキュラリティの実践

スイス・チューリッヒを拠点とするデザインブランドFREITAGは、循環型経済への取り組みをさらに加速させる。ブラックフライデーという大量消費を象徴する時期にあえて修理サービスに焦点を当て、チューリッヒ中心部に革新的なリペアキオスクをオープンする。

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FREITAGのバッグは一点モノとして丈夫で長持ちすることを前提に製造されてきた。しかし同社は、単に耐久性が高いだけでは十分ではないと考える。バッグの寿命を延ばし、廃棄を減らすためのサービスこそが、次のフェーズに必要だという明確な意思がある。今回新設されるリペアキオスクは、フラッグシップストアのすぐ隣という象徴的な立地に設けられ、これまでで最も包括的な修理サービスを提供する拠点となる。2025年のブラックフライデーにあたる11月29日(土)、チューリッヒに新たなリペアステーションが正式にオープンする。これを記念し、先着5名の来店者には修理費用を全額負担する特典を用意する。この取り組みはチューリッヒに限らず、ミュンヘン、ミラノ、台北、メルボルン、バンコク・サイアム、東京・渋谷、ソウル・狎鴎亭にあるリペアステーションでも同様に実施される。

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人気のリペアサービス

FREITAGの修理サービスは、同社のバッグやアクセサリーと同じくらい長い歴史を持つ。FREITAGバッグドクターと呼ばれる修理スタッフは、摩耗したベルクロやジッパー、自転車のインナーチューブ、ストラップ、ラベルの交換を行い、ほつれた縫い目の再縫製や、損耗したトラックタープの穴の補修にも対応する。修理チームリーダーのモレナエベールは「こうすることで、トラックタープだけでなくバッグにも第二の人生を提供している」と語る。修理需要は年々高まり、2024年には過去最多となる約1万点のバッグやアクセサリーが修理によって再生された。

 

修理とセルフカスタマイズ

修理作業はこれまで、本社および9つのリペアステーションで行われてきたが、今後はチューリッヒ中心部という最高のロケーションでも実施される。フラッグシップストアの隣にリペア工房を構えることで、FREITAGは修理という行為をより身近な体験へと変える。FREITAGのサステナビリティ&サーキュラリティ・リーダーであるピーターホレンシュタインは、「バッグの寿命を延ばし、廃棄される数を減らすことが明確な目標だ」と語る。ここでは従来の修理方法に加え、新しい修理技術や無料の交換部品、さらにDIYサービスFREITAG Yourselfも提供される。

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修理のためのテイクアウト

約10平方メートルというコンパクトなリペアキオスクでは、サービス窓口でメニューカードから希望する修理内容を選択する。修理されたバッグは同じ場所で受け取ることができ、エクスプレス修理を選択すれば、条件次第で当日中の受け取りも可能となる。キオスクのデザインにもFREITAGの理念は貫かれている。日よけにはテスト用の循環型トラックタープを使用し、看板にはチューリッヒ・エルリコンにあるFREITAG工場で使われていた使用済みの看板や標識を再利用している。

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循環型経済への前進

製品のライフサイクルを延ばし、循環を閉じることは、FREITAGの根幹にある思想である。そのためサービスは修理にとどまらない。無料交換プラットフォーム、トラベルバッグのレンタル、Design-It-Yourselfサービス、セカンドハンドバッグの販売テストなど、多様な仕組みを通じて製品の寿命を伸ばしている。さらに回収サービスと適切なリサイクルパートナーとの連携により、FREITAGは最初の循環型プロダクトにおける素材循環を完結させることにも成功している。今回のリペアキオスクは、その思想を都市空間の中で可視化する新たな実践と言える。