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趙文欣展「Did you see the cat ?」

リクルートホールディングスが運営するギャラリー、ガーディアン・ガーデンにて、第25回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展 趙文欣展「Did you see the cat ?」を2023年4月4日(火)から5月13日(土)まで開催する。趙文欣は、監視カメラに記録される人物のリアルでプライベートな瞬間のイラストレーションを5つの映像作品にまとめた「Void Space | 真空空間」で、第25回グラフィック「1_WALL」のグランプリを獲得。adf-web-magazine-1-wall-1

審査員からは、一次審査から公開最終審査までのわずか3カ月で次々と作品をアップデートしていく意欲とブラウン管テレビでの上映を想定してノイズを加えた絵柄の表現力や、展示のディレクション力が高く評価された。本展では「ひとり空間」をテーマに、10cm四方の小さな部屋を3DCGソフトウェアでデザインし映像作品に編集したものや、3Dプリンタを用いて制作した立体作品を展示。小さな部屋の中では想像と現実が混ざり合い、それぞれの部屋で過ごす人は見つからない猫を探し続けたり、噴火寸前の火山の上で眠ったりしている。コロナ禍をきっかけに一人の空間を意識することが増えた昨今、誰もが感じたことのある孤独感や安心感といった感情を10種類の部屋で表現する。adf-web-magazine-1-wall-2adf-web-magazine-1-wall-3adf-web-magazine-1-wall-4

作家挨拶

私は毎日箱の中で目を覚まし、そしてまた動く箱に入る。
そうこうし、私の目的地である別の箱にたどり着く。
箱には気分が良い時もあり、悪い時もある。
空間が時に大きくなったり、小さくなったりする。
好きな時もあれば、嫌いな時もある。
だから、私も時々箱を満たしたり、空っぽにしたりする。
たまに、私もこの箱から逃げ出す。
箱の中で、時々、ブラックホールに飛び込むような安心感を感じることがある。
目を閉じると、箱の中の空間が絶え間なく広がり、一日が一時間のように感じられ、時間は時を刻む意義がなくなる。
かつて過ぎ去った時間の中で、私は時折、存在しない猫を探している。
もしかして、あの猫を見た?

趙文欣

adf-web-magazine-1-wall-6adf-web-magazine-1-wall-7adf-web-magazine-1-wall-8趙文欣 Zhao Wenxin

1996年中国上海⽣まれ。2019年来⽇。2021年多摩美術⼤学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。2023年多摩美術⼤学⼤学院美術研究科デザイン専攻統合デザイン研究領域3月修了予定。2020年 JAGDA 国際学⽣ポスターアワード グランプリ、2021年 JAGDA 国際学⽣ポスターアワード ⼊選、2021年 HB GALLERY HBWORK vol.2 川名潤特別賞、2022年 第25回グラフィック「1_WALL」 グランプリなど受賞多数。adf-web-magazine-1-wall-5

第25回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展趙文欣展「Did you see the cat ?」

会期2023年4月4日(火)から5月13日(土)まで
時間11:00 ~ 19:00
会場リクルートホールディングス リクルートクリエイティブセンター ガーディアン・ガーデン