井田幸昌がピカソ生誕地ミュージアムでアジア人初となる個展を開催
国内外で活躍する画家・現代美術家の井田幸昌が、ピカソ生誕地ミュージアム(Museo Casa Natal Picasso)にて個展「Yukimasa Ida visits Pablo Picasso」を開催する。2022年4月26日(火)から10月2日(日)まで開催される本展は、この美術館で初めてのアジア人アーティストの個展となる。作家自身にとっても、偉大な作家ピカソに向けてトリビュートをするという初めての挑戦となる。
スペインの生んだ20世紀最大の芸術家パブロ・ピカソは、画家としてはもちろんのこと、彫刻家、版画家、陶芸家、舞台デザイナー、詩人、劇作家としての顔も持ち、生涯で14万点の作品を残したことでも有名である。本展では、ピカソの時代ごとに変化する作風、新しい表現への貪欲さ、そして芸術に対する考えに至るまで、一つ一つを井田なりに解釈し、自身の作品へと昇華させた。
本展で発表する合計45点となる作品は、絵画だけでなく彫刻作品、ドローイングで構成され、その多くが未発表の新作。井田の代名詞ともなっているPortraitシリーズにも取り組み、幼少期〜晩年までのピカソ自身の肖像画も含まれている。パブロ・ピカソ本人と作品の研究を行うなか、作品それぞれが生まれた背景や精緻さに気づきを得ながら、井田幸昌として制作を行った。
本個展のティザームービーが、2022年4月11日(月)より公開されている。
井田幸昌(いだ・ゆきまさ)プロフィール
1990年鳥取県生まれ。2019年東京藝術大学大学院油画修了。16年、現代芸術振興財団(前澤友作設立)が主催する若手作家のアワード「CAF賞」にて審査員特別賞受賞。17年、レオナルド・ディカプリオ財団主催のチャリティオークションに史上最年少参加。18年にはForbes JAPAN主催「30 UNDER 30 JAPAN」に選出。国内外のコレクターからも支持を得ている。個展「Portraits」(銀座蔦屋書店、2019)、「Here and Now」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、シカゴ、2021)をはじめ、国内外で展示歴多数。直近ではDiorとのコラボレーションを発表した。2022年は4月末にスペインのピカソ生誕地ミュージアム、10月にパリのマリアン・イブラヒム・ギャラリーで個展が決定しているほか、様々なプロジェクトが控えている。IDA Studio代表を務める。
「ICHI-GO ICHI-E(一期一会)」のコンセプトで知られ、「今この瞬間は一生繰り返されない」という信念のもとに制作活動を展開している。作品を通じ、過去から今へ事象そのものを同時画面上に投影させることで、他者の存在という不可思議なものに対する問いを考え続けている。
「Yukimasa Ida visits Pablo Picasso」開催概要
会期 | 2022年4月26日(火)〜2022年10月2日(日) |
会場 | スペイン マラガ : パブロ・ルイス・ピカソ生誕地ミュージアム(Museo Casa Natal Picasso) |