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アート作品を鑑賞する手法「対話型鑑賞」のスキルを学ぶイベント「鑑賞ナビゲーターキャンプ2021」を開催

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「アートってどうみたらいいの?と思ったことがある人へ」の様子(2020年)
撮影:谷康弘 写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

山口情報芸術センター[YCAM]は、対話を通してアート作品を鑑賞する手法「対話型鑑賞」のスキルを学ぶイベント、「鑑賞ナビゲーターキャンプ2021」を開催する。開催日時は、2021年8月7日(土)・8(日)の2日間。鑑賞教育の専門家として研究者の伊達隆洋を講師に迎え、様々な解釈が可能な作品の鑑賞と、そのファシリテーション技術のレクチャーを実施。対話型鑑賞の基本から実践まで本格的に学ぶことができるイベントとなっている。

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「アートってどうみたらいいの?と思ったことがある人へ」の様子(2020年)
撮影:谷康弘 写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

対話型鑑賞は、芸術作品になじみがないと感じる人でも作品鑑賞を楽しんでもらえるように、近年美術館で導入されるようになった作品鑑賞手法。観察力や思考力、コミュニケーションスキルなど、作品鑑賞以外の能力にも寄与するため、近年、学校教育や医療、ビジネスの現場においても注目を集めている。本イベントでは、「対話型鑑賞」の手法や効果を、レクチャーやワークショップを通じて学んでいく。美術館の教育普及プログラムに携わる人はもちろん、今回は特に双方向的な授業の設計を目指す教師や、企業内での人材育成や研修などチームビルディングに携わる人も参加できるプログラムとなっている。

1日目:ファシリテーターになるための鑑賞

「深い鑑賞」とはそもそもどういうことなのか、鑑賞の基本である「みる」行為の重要性を、レクチャーやワークショップを通じて捉え直していく。作品を意識的によくみることから始め、そのあとに思考のプロセスを紐解くことで、より深い鑑賞を体験する。その上で、鑑賞者の対話を促進させるファシリテーターに必要なスキルの基本を押さえていく。

2日目:鑑賞のためのファシリーテーター

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「アートってどうみたらいいの?と思ったことがある人へ」の様子(2020年)
撮影:谷康弘 写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

「深い鑑賞」を促すためのファシリテーション技術を学ぶ。とりわけ現代美術の鑑賞には、鑑賞者自身そしてファシリテーターによる言い換え/読み替えが必要になり、このスキルには「みる」だけでなく「聴く」ことが重要となる。作家の意図や作品に表れている「事実」を探すのではなく、鑑賞者によって新たに生み出される「意味」や「解釈」まで踏み込めるファシリテーション技術を、実践を通して学んでいく。

講師プロフィール

伊達隆洋(だて たかひろ)

2007年より対話型鑑賞の実践と研究に携わる。専門は人間科学、臨床心理学、コミュニケーション論。全国の美術館関係者や教育関係者への研修をはじめ、看護教育や企業での人材研修など、様々な領域で対話型鑑賞を応用した活動を展開している。京都芸術大学アートプロデュース学科学科長。アート・コミュニケーション研究センター研究員を兼任。

鑑賞ナビゲーターキャンプ2021 開催概要

日時2021年8月7日(土)・8日(日) 10:30〜17:00
会場[YCAM] スタジオA
参加費8,000円
参加対象18歳以上
定員40人
申込https://bit.ly/3bq20x5
申込受付期間2021年5月1日(土)〜7月3日(土)