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カウンターカルチャーへの追憶をコンセプトに40点を超える作品を展示

KOMIYAMA TOKYO G では、英アーティスト Will Sweeneyの個展「バッド・レイ・ライン」を2023年4月28日から5月14日まで開催する。「レトロフューチャー」をテーマに、過去と未来、進歩と後退が交差する世界を描き続けるウィル・スウィーニー。サイケデリックな色合いと緻密な線で繰り広げられる物語は、80年代 / 90年代に作家が生まれ育った英国のカウンターカルチャーをルーツに誕生。「バッドレイライン」では、ウィルが10代の頃から影響を受けたカウンターカルチャーへの追憶をコンセプトに40点を超える作品を展示する。adf-web-magazine-bad-ley-line-1

60年代後半から発展した音楽・ファッション・芸術におけるカウンターカルチャーは、レイブを中心とした音楽祭の中で、人々を太古のエネルギーや自然界の命と結びつけてきた。当時の思想の風潮にあるキリスト以前の時代への回帰は、ウィルが生み出す架空の文明と神々のイマジネーションの源となっている。ダブやアシッドハウスなどの音楽をはじめ、アンダーグラウンドコミックやグラフィティ、日本の妖怪や怪獣など、ジャンル・時代を超越した要素で自伝的色彩を放つ今回の展示は、新しい冒険に満ちた自由さとノスタルジックな久遠の物語を描いている。また、近年確立した書道の筆による技法は北斎などの古典的な日本の版画とH.R Giegerのバイオメカノイドアート、エアブラシを用いた70年代のSci-Fiアートを融合させており、東京に制作の拠点をうつした作家の表現手法は現在も進化を続けている。不確かな時代に新たな創造の点と点を繋ぐ、ウィル・スウィーニーの「裏街道」(バッドレイライン)を楽しむことができる。adf-web-magazine-bad-ley-line-2adf-web-magazine-bad-ley-line-3

土地に刻み込まれた古代のエネルギーラインを指す「レイライン」は、ポジティブなカルマと良い波動を放つ地図上の線として信じられ、人々が繋がり、別の場所へと超越的にトランスポートできる道であると言われています。私たちがいるであろう「バッドレイライン」上から想像の世界へと踏み出せば、私たちはもう一つの世界を見つけるかもしれません。

ウィル・スウィーニー

adf-web-magazine-bad-ley-line-4ウィル・スウィーニー

ロンドン出身のグラフィックアーティスト。英Royal College of Artでイラストレーションを学んだ後、ファッションブランドのテキスタイルやレコードジャケット、コミックからアニメーションまで、多岐にわたる分野で作品を制作。未知の次元に浮遊する小宇宙を、サイケデリックな色彩と緻密な線で描く。巧みな陰影で自由に描かれる架空の都市や生物は、見るものを久遠の物語へ引き込み、モチーフに秘められる生命力を感じさせる。その作風は、UndercoverやBrain Dead、Stella Mccartneyなどのファッションブランドや、The Horrors,、BECK、Oseesらのミュージシャン等、世界各地の表現者から共鳴を呼び、現在は東京にて制作活動を展開している。

ウィル・スウィーニー個展「Bad Ley Line」

会期2023年4月28日から5月14日まで
会場KOMIYAMA TOKYO G
定休火曜日・水曜日
時間 12:00 ~ 18:30