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彩りが私たちに伝えるものに心をゆだねる

土取郁香個展「輪郭はゆれている」が麻布台ヒルズ内Gallery & Restaurant舞台裏で2025年4月25日(金)から6月1日(日)まで開催中。土取は京都府を拠点にしているアーティストで、作品にはキャンバスに油彩とアクリル、そして時にはスプレーを用いながら、人物どうしが寄り添い、お互いの身体が溶けてしまっているような描写が多用されている。ぼやけて混ざりあう輪郭線は、鑑賞者がその場に立つ時の心情や状況によってゆるやかにその意味を変え、私たちの心に柔らかな傷跡を残していく。

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本展では、ピンク色をはじめ、印象的な色づかいによって描かれた作品が展示されている。体温が伝わってくるような色彩表現は、冷たい季節から暖かい季節へと向かう光や植物の色の移り変わりを捉えている。

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過去作品:「I and You」 2025, oil and spray on canvas, 1167 × 910 mm ©Fumika TSUCHITORI, courtesy of the artist and WAITINGROOM

土取郁香(つちとり・ふみか)

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1995年兵庫県生まれ。2020年京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院・美術工芸領域・修士課程修了。現在は京都を拠点に活動中。

2人の人物を描いた《I and You》、風景の中から色やかたちなどの要素を抽出した《a scene》の2つのシリーズの制作を通して、特定の対象をかけがえなく思うことや、人と人、自分と自分などの間にある関係について考えをめぐらせながら、ペインティングやドローイング作品を発表している。

土取郁香個展「輪郭はゆれている」開催概要

会期2025年4月25日(金)~6月1日(日)
時間11:00~20:00
定休日月曜
会場Gallery & Restaurant舞台裏
URLhttps://tinyurl.com/y4k4pmz2