伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術の融合
「Ambient Weaving Collection --環境と織物」が東京・丸の内Have a Nice TOKYO! [HaNT]にて2023年8月1日から8月7日まで開催される。本展はZOZO NEXT・東京大学・細尾による共同研究プロジェクトの作品展示会で、これまでに国内外で発表してきた作品2点に加え、今回一般初公開となる6点を含む、作品計8点を展示する。
Ambient Weavingとは、2020年より始動したZOZO NEXT・東京大学・細尾による共同研究プロジェクトの過程で創出したコンセプトで、以来、伝統工芸である西陣織の構造や意匠に先端素材やデバイスおよびインタラクション技術を組み合わせ、周囲の環境情報と織物を媒介する様々な機能と表現の両立を試みてきた。新たな意匠性を有するテキスタイルとして「環境情報を表現する織物」「環境そのものが織り込まれた織物」の制作と要素技術開発を実現したもの。
これらは国内のみならず、世界最大級のテクノロジーと音楽・映画の祭典「SXSW 2022」(アメリカ・テキサス州)にて展示をおこなったほか、EU Commissionが主催する「STARTS Prize 2022」(※)で栄誉賞を受賞しメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル 2022」(オーストリア・リンツ)にて展示するなど、国内外で高い評価を得てきた。
(※)EU Commissionが主催し、オーストリアで活動する世界的なクリエイティブ機関「アルスエレクトロニカ」が欧州委員会からの任命を受けて、アート領域における実践的な科学やテクノロジーのコラボレーションの推進を目的に実施している賞
本展では、海外展示会で注目を集めた「STARTS Prize 2022」栄誉賞受賞作品のうち2作品に加え、国内外で一般初公開となる、現在研究開発を進めているプロトタイプシリーズWoven Prototypes(WP)のうち6点を含む、計8作品が展示される予定。今回一般初公開となる新作の例として、カーボン製の素材を織り込むことで梁構造を内包することで様々な形状に組み立て可能な「WP004」や、緯糸の有機EL箔と経糸の導電糸を正確に織り込むことでドットマトリックス状に発光するテキスタイルディスプレイ「WP007」といった、新たな技術要素を盛り込んだプロトタイプを観ることができる。
「Ambient Weaving Collection --環境と織物」開催概要
会期 | 2023年8月1日(火)12:00-17:00 2023年8月2日(水)~8月7日(月)11:00-20:00 |
会場 | Have a Nice TOKYO! [HaNT] |
料金 | 無料 |
主催 | ZOZO NEXT、東京大学大学院情報学環筧康明研究室、細尾、三菱地所 |
URL | https://bit.ly/44Ae9ch |