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様々なメディアを横断して作り上げたインスタレーションのなかで自身も構成要素となる

笹本晃 ラボラトリー」展が東京都現代美術館で2025年8月23 日(土)から11月24日(月・振休)まで開催される。本展は、ニューヨークを拠点に造形表現とパフォーマンス・アートを往還しながら活動を重ねてきたアーティスト、笹本晃(ささもと・あき、1980-)の約20年におよぶ仕事を紹介し、そのテーマや手法の変遷をたどる初めてのミッドキャリア個展。笹本は2000年代半ばより、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手がけてきた。特に、自ら設計・構成した彫刻/装置/造形物を空間に配してインスタレーションを創り出し、その中で自身がその環境の構成要素の一つとなって即興的なパフォーマンスを行うスタイルで広く知られている。

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《ストレンジ・アトラクターズ》2010 [個展(Take Ninagawa、東京)での展示風景] 個人蔵 撮影:岡野圭

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《ストレンジ・アトラクターズ》2010 [個展(Take Ninagawa、東京)でのパフォーマンス風景] 撮影:岡野圭

今回、「パフォーマンスの記録・保存・継承」という観点から、一般2枚のチケットを同時に購入すると割引になる「ツインチケット」が導入されている。パフォーマンス実施期間への再来場もでき、笹本作品をより深く理解する機会となる。また、笹本初のモノグラフが会期中に刊行される予定で、作家の言葉や撮りおろしのインスタレーション風景、担当学芸員による論考などが収録される。

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《Cooking Show》2005

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《Strange Attractors - Diagram 1.9.2011》2011 個人蔵

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《Sounding Lines》(部分)2024 [個展「測深線」Para Site 藝術空間(香港)2024 での展示風景] Shane Akeroyd 氏蔵 撮影:Studio Lights On

本展の見どころ

初期作品から最新作までを展覧

初期の代表作から、キネティック(動的)な要素が強まる近年の作品まで、笹本晃の20 年にわたる活動を概観。写真や立体作品、パフォーマンス時に生み出されるダイアグラム(図式)、映像作品、そして代表的なパフォーマンス/インスタレーション空間の再構成などによって、笹本作品のテーマや手法の変遷が様々な角度から紹介される。

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《デリケート・サイクル》2016 [第9 回恵比寿映像祭「マルチプルな未来」2017 でのパフォーマンス風景] 撮影:新井孝明 図版提供:東京都写真美術館

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《Skewed Lies》2010 [Luxembourg & Dayan(ニューヨーク)でのパフォーマンス風景] 撮影:Allison Hale

主要なパフォーマンス/インスタレーション作品4点の作家による実演

インスタレーション空間のなかでアーティスト自身が即興的に行うパフォーマンスを会期中3期にわたり実施。2010年ホイットニー・ビエンナーレで初めて発表した《ストレンジ・アトラクターズ》、2010年のMOMA PS.1(ニューヨーク)で発表した《Skewed Lies》、弘前れんが倉庫美術館のコミッションによりコロナ禍下に制作した《スピリッツの3乗》そして、昨年香港で発表した《Sounding Lines》と本展のために制作する新作を組み合わせた新たなパフォーマンスまで、新旧の4作品が一堂に会する。

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《スピリッツの3 乗》2020 弘前れんが倉庫美術館蔵 撮影:畠山直哉 図版提供:弘前れんが倉庫美術館

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《誤りハッピーアワー》2014 [JTT(ニューヨーク)での展示風景] 撮影:Charles Benton

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《Point Reflection(Video)》2023 よりスチル

All images ©Aki Sasamoto. Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo

笹本晃

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Photo: Paul O'Reilly

ニューヨークを拠点に、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手掛けるアーティスト。美術とパフォーミング・アーツの領域を往還しながら、音楽家、振付家、科学者、研究者らとのコラボレーションも行い、パフォーマー、彫刻家、演出家といった複数の役割をこなしている。

1980年神奈川県に生まれ、10代で単身渡英。その後アメリカに移り、ウェズリアン大学でダンスや美術を学ぶ。2007年にコロンビア大学大学院(ニューヨーク)より芸術学修士号取得。現在はイェール大学芸術大学院彫刻専攻で教鞭を取り、専攻長を務める。主な個展に、スカルプチャー・センター(ニューヨーク、2016年)、クイーンズ美術館(ニューヨーク、2023-2024年)、パラサイト(香港、2024年)がある。横浜トリエンナーレ(2008年)、ホイットニー・ビエンナーレ(2010年)、第9 回光州ビエンナーレ(2012年)、第11 回上海ビエンナーレ(2016-2017年)、第3回コチ=ムジリス・ビエンナーレ(2016年)、国際芸術祭あいち(2022年)、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2022年)など多数の国際展に出品。2023年、アレクサンダー・カルダーの才能を反映する革新的な彫刻作家に贈られるカルダー賞を受賞。

「笹本晃 ラボラトリー」展 開催概要

会期2025年8月23日(土)~11月24日(月・振休)
時間10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)※8・9月の毎金曜日は21:00まで開館
会場東京都現代美術館 企画展示室 3F
休館日月曜日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、9月16日、10月14日、11月4日
料金一般1,500円/大学生・専門学校生・65歳以上1,000円/中高生600円/小学生以下無料/ツインチケット一般2,500円
URLhttps://tinyurl.com/34s4n33n