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SANAAが「ロスコ・ルーム」を設計

DIC川村記念美術館を経営するDIC国際文化会館がアート・建築分野を起点とする協業に合意した。DIC川村記念美術館は2025年3月31日を営業を最後に休館することが決定、その後美術館における「作品」「建築」「自然」が融合する体験の継承と、企業・社会へのインパクトを最大化することができる都心の立地を探していた。一方、国際文化会館は民間外交・国際文化交流のパイオニアとして、アート・建築分野での発信のさらなる強化を目指し、世界的なアートコレクションを擁する協働パートナーを求めており、今回両社の理念と戦略的目標が合致したことより実現した。

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主な内容として、DIC川村美術館が所蔵する戦後アメリカ美術を中心とする20世紀美術品のコレクションを国際文化会館へ移転する点が挙げられる。なかでもマーク・ロスコの<シーグラム壁画>7点は最終的に建築ユニットSANAAが設計する新設の常設展示室「ロスコ・ルーム」に移される。DICと国際文化会館は「ロスコ・ルーム」を共同で運営、民間外交・国際文化交流を推進する公益プログラムの充実を図るとしている。

公益財団法人国際文化会館

日本における民間外交と国際文化交流のパイオニア。1952年の設立以来、一貫して、日本・アジア太平洋地域の平和と繁栄に貢献してきた。ミッションは「多様な世界との知的対話、政策研究、文化交流を促進し、自由で、開かれた、持続可能な未来をつくることに貢献する」こと、ビジョンは「アジア・太平洋地域を代表する知の交流拠点となる」こと。国際文化会館の本館はモダニズム建築を代表する登録有形文化財、 庭園は七代目小川治兵衛による名勝となっている。プリツカー賞受賞者のSANAAが設計する新西館では、「シンクタンク部門」と「アート・デザイン部門」の公益プログラムを拡充する。

DIC

日本で有数のファインケミカルメーカー。DICを中心に世界全体でSun Chemical Corporationを含む約180の子会社によってグループが構成され、60を超える国と地域で事業を展開している。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されている。