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EXPO 2025大阪・関西万博を建築とデザインから見る

デザイン誌「AXIS」vol. 232が2025年4月1日(火)にアクシスより発売された。COVER STORYには建築家・安藤忠雄が登場、特集はEXPO 2025大阪・関西万博が取り上げられている。

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「私は、人生を動かす原動力は感動だと思っています。」

名実ともに建築界のトップランナーとして世界を代表する建築家、安藤忠雄。1969年の事務所設立から半世紀を超え、独自の美学を持った建築と活動で世に新たな価値を生み出してきた。世界各地で大型プロジェクトを手がける一方で、「こども本の森」のような建築による社会貢献にも取り組み続ける。展覧会や講演会を通じてメッセージを発信し続けるその姿は既成の建築家像と一線を画す。なぜ世界は安藤建築を求め、安藤の言葉を求めるのか。COVER STORYでは、国内外でのプロジェクトとともに、今、安藤が考えていること、そして人生哲学が語られる。

特集:EXPO 2025 デザインがリードする大阪・関西万博

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丹下健三が描いた未来都市、横尾忠則が表現した前衛のエネルギー、岡本太郎が創造した究極のシンボル— 1970年の大阪万博は、建築・テクノロジー・アートが交差する一大イベントであり、高度経済成長期の日本が世界へとその力を誇示する国家的プロジェクトでもあった。あれから半世紀、2025年に開催される大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマ。この55年で日本は急成長を遂げる国から成熟した先進国へと姿を変えた。国家や個人の力だけでは解決できない課題が山積し、いまや世界全体での協働が求められる時代の今、デザインが創造する未来社会とはどのようなものか。本特集では、多彩なパ ビリオンやプロジェクトの魅力を紹介しながら、過去・現在・未来という時間軸のなかで大阪・関西万博を捉え直し、その意義を探る。

共創の熱量が生む、万博のレガシー 基調対談: 齋藤精一 × 永山祐子

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EXPO共創プログラムディレクターを務める齋藤精一は21年、デザインの視点から万博の意義や取り組むべき方向性を探るExpo Outcome Design Committee(EODC) を創設。EODCには建築家・永山祐子をはじめ各界から多彩な有識者が集結し、分野横断的に広い視野で議論が重ねられてきた。万博のコンセプト「People's Living Lab(PLL:未来社会の実験場)」はどのように具現化されてきたのか。齋藤、永山両氏がバックヤードにおける奔走について語る。

万博のシンボルをデザインする—大屋根リングの意匠と思想 藤本壮介

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2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場のシンボルである「大屋根リング」。世界最大の木造建築物という意欲的な挑戦とともに、万博そのものの精神的なよりどころとなる形も提示する。構想は会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介。1970年の大阪万博では丹下健三が設計した「お祭り広場」がその精神的支柱を果たしたが、藤本は時代に応じてしなやかなリングでそれに応える。ただしそのシンプルなリングには様々な思いが込められている。藤本がその思いを語る。

デジタルネイチャーの理想を表現した 大型モニュメント建築

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「リモート時代に訪れるに足る鏡写しの変形機構彫刻建築」あるいは「人類が見たことのない有機的な変形を持つ風景の変換装置」— アーティスト、落合陽一がそう表現するのは、彼が手がけた初めての大型建築で、テーマ事業プロデューサーも務めている大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」。落合はこのパビリオンで人類がまだ見たことのない「未知の風景」と鏡の再発明のような「未知の体験」を目指したという。すでに現地を訪れたり、映像で見たりしたことがある人なら、これを大袈裟でないと感じるであろう。

"循環" に新たな視座を提供する ホスト国パビリオン「日本館」

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地球規模の様々な課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる大阪・関西万博。今回は約160カ国が参加し、パビリオン出展が予定されている。ホスト国のパビリオン「日本館」の展示、建築、グラフィックなど、各所でのコンセプトや魅力に迫る。

海外パビリオンが示す次世代のビジョン

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158の国・地域、7の国際機関が参加し、その内64カ国が独自のパビリオンを出展する。ひとつの会場にこれほど多くの国の建築やデザインが一斉に集う機会は万博の大きな魅力である。環境に配慮した構造や素材を使った建築をはじめ、最新技術と文化遺産を融合させた新しい体験設計など、海外パビリオンの見どころをハイライトで紹介。取り上げるのはイタリア館、オランダ館、クウェート館、コロンビア館、 サウジアラビア館、スイス館、チェコ館、フィリピン館、フランス館、ベルギー館、北欧館。

若手建築家による20の未来への提案

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万博会場内の休憩所やギャラリーといった20の施設を、1980年以降生まれの若手建築家20組が設計した。それぞれが実験的な試みを積極的に取り入れながら、未来に向けた持続可能な建築の提案として投げかける。その中から4組(大西麻貴+百田有希(o+h)、浜田晶則(AHA)、小室舞(KOMPAS)、金野千恵(teco)の声を通して、建築の未来を探る。

万博後の未来を展望する 伊東豊雄 × 原田祐馬

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1970年大阪万博のシンボル「エキスポタワー」の設計に菊竹清訓建築設計事務所の所員として携わった建築家の伊東豊雄。デザイナーの原田祐馬は、幼少期からそのエキスポタワーを見て育ったという。今回の大阪・関西万博にも関わるふたりが自ら手がけた建築やデザインについて、公共性について、万博後について語る。

「AXIS」vol.232 spring 書籍概要

仕様A4判変型(274 x 210mm)
言語和英併記(バイリンガル表記)
定価2,500円(税込)
URLhttps://www.axisinc.co.jp/