移動とディアスポラを主題にしたインスタレーションと絵画による個展
エスパス ルイ・ヴィトン東京は、南アジア系ディアスポラのアーティスト、リナ・バネルジーの個展「You made me leave home...」をルイ・ヴィトン表参道ビル7階のエスパス ルイ・ヴィトン東京で2026年3月19日から9月13日まで開催する。本展はフォンダシオン ルイ・ヴィトンの「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として企画され、同プログラム10周年およびエスパス ルイ・ヴィトン設立20周年を記念する展覧会となる。インスタレーション、彫刻、絵画を通して、人やモノの移動と植民地主義のレガシーを問い直す。
ディアスポラと素材が生む表現
リナ・バネルジーは綿糸やココナッツパウダー、テキスタイル、羽根、ガラスなど、多様な素材を組み合わせ、幻想的な女性像や複雑なインスタレーションを制作する。それらの素材は、グローバルサウスに由来する日用品や、植民地主義の歴史を反映する要素として用いられている。絵画ではインド細密画、中国絹絵、アステカの図像などを参照し、抽象と具象の境界を横断。作品はユーモアを内包しつつ、社会的分断や不正義への批評性を持つ。
展覧会構成と代表作
本展では約19点の作品を展示し、グローバルな移動と植民地主義の影響を主題とする。中心作品はインスタレーション《In an unnatural storm a world fertile, fragile and desirous, polluted with excess pollination…》(2008年)。天井から吊るされたドーム状構造とオブジェの連なりが、旅と世界の複雑さを象徴する。また、《Black Noodles》(2023年)は人毛の国際取引をテーマとし、政治的・社会的文脈を浮かび上がらせる。2026年の新作絵画シリーズでは、南アジアのモチーフを融合し、ヒンドゥー教の女神を想起させる女性像を展開する。
ポストコロニアルな視点
約30年にわたる活動において、バネルジーは以下のテーマを探求してきた。ポストコロニアル・フェミニズムの視点から、女性像を再構築し、既存の視線や表象からの解放を試みている。
- 植民地主義
- 移住とアイデンティティ
- 国際的な人と物の移動
- 気候変動と労働
- 装飾とエキゾチシズム
リナ・バネルジー プロフィール
1963年インド・コルカタ生まれ、ニューヨーク拠点のアーティスト。ケース・ウェスタン・リザーブ大学で高分子工学を学び、1995年イェール大学で修士号を取得。2000年ホイットニー・ビエンナーレなどで注目を集める。ヴェネチア・ビエンナーレ、ヨコハマトリエンナーレなど国際展に多数参加。スミソニアン美術館、ポンピドゥー・センター、メトロポリタン美術館などに作品が収蔵されている。
フォンダシオン ルイ・ヴィトン
フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、現代アートと20世紀美術を中心とする芸術機関。フランク・ゲーリー設計の建築で知られ、2014年の開館以来1100万人以上が来館。国際的な展覧会連携および「Hors-les-murs」プログラムを通じて、世界各地でコレクションを公開している。
リナ・バネルジー「You made me leave home...」開催概要
| 会期 | 2026年3月19日から9月13日まで |
| 会場 | エスパス ルイ・ヴィトン東京 |
| 時間 | 12:00–20:00 |
| URL | https://tinyurl.com/yun63yha |

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