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グランプリは現実環境と記憶の脱構築に挑んだ「my room / my sound」と「SEMI MEMORY」の2作品が受賞

ロフトワークPsychic VR Labパルコによる共同プロジェクト「NEWVIEW(ニュービュー)」は、XRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS 2022」の受賞作品を発表した。2018年に第1弾をスタートし、誰もが3次元空間の表現を手にする近未来を見据え、XRの新たな表現と体験の世界を牽引し得る次世代クリエイターを発掘し、次なるステップへと進むきっかけをもたらすべく立ち上げた本アワード。第5弾となる今回は「Create a Melting Reality」(溶け合うリアリティを創造せよ。)を掲げ、2022年8月8日から10月31日までの期間、世界中から作品を公募した。adf-web-magazine-newview-awards2022-11

世界14ヶ国155作品(AR:54作品、VR:92作品、XR(ARとVRを併用):9作品)の応募があり、審査員長の宇川直宏、Kizuna AI Inc.、Shinichi Osawa(MONDO GROSSO)、Lu Yang(中国)、yurinasia (ユリナジア)、北川一成、清水幹太 / バーチャルヒューマンのルカ、小林大介、Nick den Boer(カナダ)ら審査員による最終審査会を経て、グランプリをはじめとする各種受賞作が決定した。グランプリに相当するGRAND Prizeは、過去に住んでいた空間を分割し、各空間とそこにまつわる断片的な音から作者の「個人的で曖昧な記憶」を体験できる「my room / my sound」と、さまざまな場所の風景と記憶を合成し、どこにもないがどこかに存在しているかのようなテーマパークへ誘う「SEMI MEMORY」の2作品が受賞。グランプリに相当する作品が2つ選出されたのは初となる。GRAND Prize受賞者には、新作の制作支援金として最大$10,000 USDを提供、NEWVIEWを象徴するXRアーティストとして、XRシーンでの飛躍をバックアップする。SUPER DOMMUNEでの番組化、2023年のNEWVIEW FESTでの作品披露ほか、NEWVIEWが2023年度にグローバルに展開するさまざまなプロジェクトやイベントで活動、露出の機会を提供予定している。adf-web-magazine-newview-awards2022-5

  • 作品名:「my room / my sound
  • 作者:IEEIR(アーティストコレクティブ |JAPAN)
  • 以前住んでいた空間を分割し、各空間とそこにまつわる断片的な音から作者の「記憶」を体験できる作品。

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  • 作品名:「SEMI MEMORY
  • 作者:Adrian Steckeweh | Omega.C(建築家、CG / XR クリエーター |GERMANY, JAPAN)
  • 自分の記憶・経験・知覚に基づいて、郷愁を味わう。さまざまな場所の風景と記憶の合成によるテーマパーク。

COLLABORATION Prize

NEWVIEW AWARDSはGRAND Prizeのほか、8つのCOLLABORATION Prizeを用意しており、各プライズの審査員が受賞作品を選出。COLLABORATION Prizeでは、受賞特典としてプライズオーナーとのコラボレーションを通じて、XRによって既存のカルチャーの新たな可能性を切り開く挑戦の機会が与えられる。

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作品名:「AIAR Gallery 02」
作者:Rory Scott (rksxo) (クリエイティブ テクノロジスト /  アーティスト |US)AIが生成したオーディオとビジュアルを展示する実験的なアートギャラリー。

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作品名:「Glyph’s Abyss」
作者:Ardak Mukanova(デザイナー |KAZAKHSTAN)
死にゆく生命の細胞を表現。体験者は細胞に歩いて近づき、彼らを動かす最後の光となる。

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作品名:「Draw & drag future instruments」
作者:キンミライガッキ現代支部(アーティスト |JAPAN)
空間に描いたシンボルを認識して、対応した「キンミライガッキ」を召喚でき、演奏できるAR楽器。

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作品名:「Species」
作者:Tomoro Kinoshita(ビジュアルアーティスト |JAPAN)
この施設では多種多様の生物を飼育、研究している。鮮やかな色彩と生物が創り出す美しいVR空間。

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作品名:「face」
作者:大西晃生(アーティスト|JAPAN)
画像、写真、立体造形、絵画...イメージがマテリアルをシームレスに移動した果てを表現した作品。

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作品名:「In My Brain」
作者:めーぷる(テクニカルアーティスト|JAPAN)
同じ世界でも感情によって見え方が変わる。そんな脳内のキャンバスを視覚化したAR作品。

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作品名:「DrosTravel」
作者:Akira Tanaka(インタラクティブエンジニア|JAPAN)
街頭テレビをモチーフに、ドロステ(フレームの中で同じイメージが再帰的に繰り返されていく様)の渦に巻き込まれていくAR。

NEWVIEW

3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓する実験的プロジェクト / コミュニティーとして2018年1月始動。多様なジャンルのアーティストと実験的作品を仕掛け、新たな表現を社会提示する活動のほか、「NEWVIEW AWARDS」、xRを総合芸術として学ぶアートスクール「NEWVIEW SCHOOL」を展開し、次世代クリエイターの発掘・育成・交流・発信を行っている。