Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

反万博の思想、現代美術、現代社会の諸相を考察

河出書房新社より今年5月に刊行された、独自の肉体表現によって戦後の日本美術界を刷新し、今改めて注目を集める前衛芸術家・加藤好弘と前衛芸術集団〈ゼロ次元〉の全貌に迫った『反万博の思想 加藤好弘著作集』(細谷修平編)。彼らとその関連作品を鑑賞し、現代美術、現代社会の諸相に考察をくわえる各種イベントが、万博開催中の大阪、東京、愛知で9月より開催される。

adf-web-magazine-zero-jigen-event-10

adf-web-magazine-zero-jigen-event-1

本書カバー+フォト・アーカイブⅢ-20「ゼロ次元の儀式」(1971年9月9日、法政大学/東京)撮影=北出幸男、©ゼロ次元・加藤好弘アーカイブ、愛知県美術館蔵

「反万博特集上映」が大阪で開催

今まさに万博開催中の大阪で、「反万博特集上映」を2025年9月5日(金)~9月7日(日)までシネ・ヌーヴォで開催。加藤好弘自らがメガホンをとった〈ゼロ次元〉儀式の集大成的作品『いなばの白うさぎ』(1970年、オリジナル版)の他、同時代の映画作家による貴重な作品上映を通して「反万博の思想」に迫る。上映前後には、映画、現代美術、社会思想など各方面からのゲストによるトークイベントも予定されている。

adf-web-magazine-zero-jigen-event-2

反万博の思想 加藤好弘著作集』フォト・アーカイブⅠ-23「映画『クレージー・ラブ』撮影」(1968年6月16日、新宿駅東口/東京)撮影=北出幸男、©ゼロ次元・加藤好弘アーカイブ、愛知県美術館蔵

adf-web-magazine-zero-jigen-event-3

加藤好弘『いなばの白うさぎ』(オリジナル)

adf-web-magazine-zero-jigen-event-4

加藤好弘『いなばの白うさぎ』(スペシャル・エディション[2017年])

adf-web-magazine-zero-jigen-event-5

岡部道男『クレイジー・ラブ』

adf-web-magazine-zero-jigen-event-6

末永蒼生『ベトナム反戦・安保粉砕・沖縄闘争勝利・佐藤訪米阻止統一行動』

adf-web-magazine-zero-jigen-event-7

足立正生 / 岩淵進 / 野々村政行 / 山崎裕 / 佐々木守 / 松田政男『略称・連続射殺魔』

「前衛芸術と宗教からみた万博と反万博」展が東京で開催

1970年に開催された大阪万博では、建築やデザイン、美術、映像表現など様々な分野からの参加があると同時に、万博に反対する議論や表現が巻き起こった。本展「前衛芸術と宗教からみた万博と反万博」展では、当時の宗教から示されたの万博への意志表示、反万博を掲げた前衛芸術の表現者たちによる運動を、写真やポスター、機関誌など当時の資料から紐解いていく。

adf-web-magazine-zero-jigen-event-8

加藤好弘『いなばの白うさぎ』(スペシャル・エディション[2017年])

戦後日本の高度経済成長を象徴する存在としての万博、そして反万博運動が現代社会に投げかける問いを捉えるとともに、55年後の大阪・関西万博を考察する。

「前衛芸術と宗教からみた万博と反万博」展 開催概要

会期2025年9月30日(火)~10月11日(土)
時間月〜金曜日 8:50~19:30
土曜日 8:50~19:00 ※日曜休館
会場和光大学附属梅根記念図書・情報館 梅根記念室

シンポジウム「ゼロ次元と戦後名古屋の大衆文化を探る」開催

1960年代70年代に加藤好弘が中心となって活動した、名古屋発の前衛芸術集団〈ゼロ次元〉と戦後名古屋の大衆文化をめぐるシンポジウムが、名古屋造形大学ホールで2025年10月25日に開催される。

adf-web-magazine-zero-jigen-event-9

岩田信市『THE WALKING MAN』

第一部では、本書の編者である細谷修平と、愛知県美術館学芸員として〈ゼロ次元〉や愛知の美術研究に携わる石崎尚の講演、第二部では〈ゼロ次元〉のもう一人のキーパーソンであり、美術、演劇など幅広い分野で活躍した岩田信市と70年代以降活動をともにしてきた原智彦、名古屋タイムズアーカイブスに取り組む長坂英生たちと、〈ゼロ次元〉と戦後の名古屋についてトークセッション、その大衆文化の奥部に迫る。

シンポジウム「ゼロ次元と戦後名古屋の大衆文化を探る」概要

日時2025年10月25日(土)13:30開場、14:00開会
会場名古屋造形大学ホール

著者:加藤好弘

1936年名古屋市生まれ。多摩美術大学を卒業後、岩田信市らと前衛芸術集団〈ゼロ次元〉を結成し、各地で「儀式」と称したパフォーマンスを長期にわたり膨大な回数行なった。1970年の大阪万博を前に、ともに活動していた〈告陰〉らと〈万博破壊共闘派〉を結成して活動を展開した。その後、〈ゼロ次元〉の儀式の集大成ともいえる映画『いなばの白うさぎ』を発表。

2000年代以降、再評価の高まりを受け、国内外でアジテーションを続けた。2018年没。

編者:細谷修平

1983年生まれ。美術・メディア研究者。日本戦後芸術のドキュメンテーションに取り組んでいる。和光大学客員研究員、(一社)戦後芸術資料保存代表理事などを務める。

著書に『日本のテロ』(共著)、編著に『メディアと活性』がある。

『反万博の思想 加藤好弘著作集』書籍情報

発売日2025年5月27日
仕様A5判/上製/536頁
定価7,370円(本体6,700円)
ISBN978-4-309-25798-3
URLhttps://tinyurl.com/yyf9m64t