ザビエル・テラ(Xavier Tera)による沖縄のノスタルジックな初写真集出版した写真展
マーク・ジェイコブスが手掛けるブックストア「BOOKMARC」にて、ファッションフォトの分野で国際的に活躍している写真家のザビエル・テラ(Xavier Tera)の初写真集の出版を記念して写真展「青 or the offspring of a blooming death」が2021年2月20日(土)から3月4日(木)まで開催中。フォト・エッセイで評価の高い写真家が手掛ける沖縄本島南部の奥武島のノスタルジックな写真集。
この写真集は、沖縄本島南部に浮かぶ島、奥武島でザビエル・テラが体験した出会いを描いている。奥武島を本島と繋ぐ奥武橋にて、ザビエルはある少年たちに出会う。彼らは毎晩、黄金色に光る海に飛び込み、水を輝かせていた。その光景を目にしたザビエルはノスタルジアの波に包まれた。
この場所では「青」という言葉に特別な意味がある。かつて沖縄では、死者を奥武島の洞窟に運ぶ葬送の習慣があったと云われている。日が登ると、その洞窟に黄色い光の波が流れてくるため「青(オウ)の島」と名付けられた。当時は、黄色を「青」と言うことがあったという。現在、奥武島は生と死の双対性を象徴している。喪の場所でもあった奥武島は、今日は生命で輝いている。過去の世代によって今日の命が育てられているのだと、ザビエル・テラは悟った。
ザビエル・テラ(Xavier Tera)/ 写真家
カナダ生まれ。東京を拠点とするザビエル・テラは、ファッション・アートフォトグラファー及び映像 監督として、国際的に活躍中。彼の色彩豊かなポートレートやドキュメンタリー作品は、VogueやGQを はじめとする国際的に著名なプラットフォームでも評価されている。彼のフォト・エッセイは、2年連続で Magenta Foundationの写真家トップ100にランクインした。
「青 or the offspring of a blooming death”」写真展
会期 | 2021年2月20日(土)– 3月4日(木) |
時間 | 12:00 - 19:30 |
場所 | BOOKMARC |
住所 | 東京都渋谷区神宮前4-26-14 |