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オープンにさきがけた記念展として西治が収集した現代アート作品を「NISHIJI COLLECTION」として公開

西船橋にアートギャラリー「Kanda & Oliveira」がオープンする。現代アートを中心に工芸や古美術の分野も取り入れた展覧会プログラムを企画し、アート作品を展示・販売を行う。オープンにさきがけ、西治がコレクションしてきた国内外の現代アートコレクションを展覧会「NISHIJI   COLLECTION」として2022年2月23日(水・祝)から3月12日(土)まで公開。

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本展は、Kanda & Oliveira に所属し今後展覧会を開催する若いアーティストに加え、国内外で活躍しているアーティストを交えた総勢 18 名による展覧会となり、人種や性別を超えた次代に伝えていくべきアート作品を一同に展覧する。

出品予定作家

会田誠、青木美歌、梅津庸一、加藤泉、工藤麻紀子(前期のみ)、塩田千春、志賀理江子(前期のみ)、 田中武、中園孔二、久松知子、アブデルカダー・ベンチャマ / Abdelkader Benchamma、ヴィヴィアン・ホー / Vivian Ho、堀越達人、ライアン・マッギンレー / Ryan McGinley、マーク・マンダース / Mark Manders(後期のみ)、宮永愛子、森洋史、森村泰昌

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[ 上段左 ] 久松知子《日本の美術を埋葬する》2014
[ 上段右 ] 塩田千春《State of Being (Dress)》2019 Courtesy of the Artist and Templon Gallery, Paris - Brussels
[ 下段左 ] Ryan McGinley《Taylor (Black & Blue)》2012 ©Ryan McGinley / Courtesy of Tomio Koyama Gallery
[ 下段中 ] 加藤泉《Untitled》2018 ©2018 Izumi Kato / Courtesy of the Artist and Perrotin. Photo by Yusuke Sato
[ 下段右 ] 堀越達人《Imagination (She's hearing mountain voice) 》2015

アートギャラリー建築の概要

Herzog & de Meuron事務所で香港の M+美術館の建築設計を担当した小室舞が率いるKOMPASがギャラリーを設計した。小室にとって、日本国内では初となる本格的なアートギャラリーのプロジェクト。西船橋駅から徒歩 10 分の千葉街道沿い、山野浅間神社の松林を背にギャラリーは所在している。西治が抱く地元地域への文化的貢献への思いや、わざわざ遠くから人々が訪れる存在にしたいという志を実現した建築となった。

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外観を特徴付けているのは、特注の黒いぶし瓦。これはもともと瓦屋根の蔵が敷地にあったことに由来する。また、それぞれ高さと勾配の異なる 7 つの鋸屋根も来館者に強い印象を与える。

最頂部で約6mの高さを持つ3階・メインギャラリーは、柔和な自然光を取り入れた構造となっており、豊かな鑑賞体験を与える。1階・ギャラリーは静謐な空間で、素材感のある壁面が目を引く。ライティングは美術館照明のプロフェッションとして知られる灯工舎、ランドスケープは国内外の庭園作りで実績のある N tree が担当した。

小室舞 プロフィール

1983 年大阪生まれ神戸育ち。京都大学卒業、スイス連邦工科大学チューリヒ校留学(2009 年同校設計助手) を経て東京大学大学院修了。2008 年よりバーゼルの Herzog & de Meuron 勤務。Associate として香港の M+美術館の設計を率い、2014 年より同香港事務所勤務。2018 年に香港と東京に KOMPAS を設立。