「アートウィーク東京」が世界最高峰のアートフェア「アートバーゼル」と提携して開催
日本の現代アートの創造性と多様性、またそのコミュニティーを国内外に紹介する国際的なアートイベント「アートウィーク東京」が、2022年11月3日(木)から6日(日)の4日間に、都内各所を拠点に開催される。コンテンポラリーアートプラットフォームが世界最高峰のアートフェア「アートバーゼル」と提携し、文化庁の助成を受け、都内の主要なアートスポットを無料シャトルバスで繋ぐ「モビールプロジェクト」を実施する東京都とアートウィーク東京モビールプロジェクト実行委員会とともに展開する。初開催となった昨年、4日間で2万人以上が参加した「アートウィーク東京」が、更に進化して戻ってくる。
日本初「アートバーゼル」と提携
東京の主要なアートスポットを結びつけるイベントである「アートウィーク東京」。東京の現代アートを支える場所や人物を国内外のより多くの人々に紹介し、日本のアートの国際的な認知度を高め、日本と海外のアートシーンの交流を促し、日本における現代アートの健全で活発なエコシステムを構築し、地域の特性と国際的な活動の連携を促進することを目的としている。コロナ禍でも成長し続けることが可能な、グローバルなアート市場の視点を取り込み、国内のアート市場を盛り上げるため、世界最高峰のアートフェアである「アートバーゼル」と日本で初めて提携。東京都や国内のアート業界が一丸となり、「アートウィーク東京」の開催に取組む。
進化する「アートウィーク東京」の3つのポイント
5つの美術館/インスティテューションが増加し合計11施設参加。オンライントーク・プログラムによる美術教育も
昨年度、シャトルバスの主要中継地となった「アーティゾン美術館」、「東京国立近代美術館」、「東京都写真美術館」、「森美術館」、「ワタリウム美術館」と、「東京オペラシティ アートギャラリー」の6つの美術館/インスティテューションに加え、今年は更に「国立新美術館」、「東京都現代美術館」、「東京都庭園美術館」、「銀座メゾンエルメス フォーラム」、「資生堂ギャラリー」の5つが加わり、合計11施設に拡大。また、現代アートの魅力をもっと知りたいという人々に向けて、昨年度も好評だったオンライントーク・プログラムを実施する。
老舗から若手まで多様な現代アートを扱う41ギャラリーが集結
日本の近現代美術の長い歴史を、現在そして未来へと繋ぐことも目指す「アートウィーク東京」には、1950年創業の老舗「東京画廊+BTAP」、90年代から東京の現代アートシーンの形成に貢献してきた「オオタファインアーツ」、「ギャラリー小柳」、「スカイザバスハウス」、「タカ・イシイギャラリー」、2000年代に台頭してきた「Take Ninagawa」、「MISAKO & ROSEN」、「無人島プロダクション」などのほか、海外に拠点をもつ「Blum & Poe」や「ペロタン東京」らのギャラリーが参加する。さらに本年度は、「KANA KAWANISHI GALLERY」、「KOTARO NUKAGA」、「Fig.」、「LEESAYA」などの新進ギャラリーが参加するほか、日本を代表するアーティストの村上隆が率いる「カイカイキキギャラリー」や、写真専門のギャラリーとしての確固たる地位を築いた「PGI」など、いずれも東京のアートシーンを形成する重要なギャラリーが揃う。
専用アプリと無料のシャトルバスで新しいアートアクティビティがより身近に
「アートウィーク東京」の特徴である、美術館やギャラリーなど都内主要なアートスポットを繋ぐ無料のシャトルバスの運行。昨年は4つのルートを設けそれぞれ15分間隔でシャトルバスを運行。本年度は、6ルートに増やし、さらに多くのアートスポットを巡る。東京の風景を楽しみながら、効率よくアートシーンを体験することができる。
また、誰でも自由にダウンロードできる無料アプリ「アートウィーク東京」専用アプリが登場。シャトルバスの運行状況の確認のほか、ルートマップや会場案内を調べることが可能となる。※専用アプリのリリースは9月を予定
「アートバーゼル」とは
世界最高の規模と質を誇る近現代美術のアートフェア「アートバーゼル」。毎年、拠点となるスイスのバーゼルをはじめ、香港、マイアミビーチ(アメリカ)で開かれるアートフェアには、世界各地から大勢のアートファンや専門家が集まり、2022年にはパリでの開催も発表されています。国際的なアートイベントにおける高度な専門知識や経験を有する「アートバーゼル」は、「アートウィーク東京」がめざす現代アートの健全で活発なエコシステムの構築や、国際的なネットワークにおける東京の地位を確立するために欠かせない存在。
「アートウィーク東京」開催概要
会期 | 2022年11月3日(木)~11月6日(日) |
会場 | 都内52軒の美術館/インスティテューションとギャラリー/AWTインフォメーションセンター |