絵の見方が変わる 東京藝大の授業から生まれた型破りな美学の入門書
『東京藝大で教わるはじめての美学』が世界文化社より2024年3月21日(木)に発売された。本書は、東京藝術大学ではじめて美学に触れる学生を対象とした授業のうち20世紀フランスの思想家を取り上げた回を選び、その絵画論をわかりやすい図解と実際の芸術作品を使って紹介したもの。「絵を見ること」の意味をじっくり考え、絵画の見方が変わる一冊となっている。
抽象的な概念も授業さながらの語り口とわかりやすい図解で解説
本書では6人の美学者や哲学者の原典を引用し、それに解説を加えるという形式で話が展開される。中には抽象的で難解な考え方も扱うが、やさしく具体的な例え話も交え、実際の授業さながらの語り口で読み解いていく。また読者の理解を促すため、抽象的な概念は可能な限り図解にすることを試みている。
名作絵画も多数掲載、美学者が唱える作品の見方をビジュアルで展開
美学の理論に沿う形で有名な芸術作品も多数登場。美学者たちは、それらの作品のどこを見て何を評価していたのか。話に出てくる名作絵画を取り上げ、見かたのポイントがわかりやすくビジュアル化されている。
川瀬智之 / 著者プロフィール
東京藝術大学教授。1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程美学芸術学専攻修了。博士(文学)。専門は20世紀フランス美学。著書に『メルロ=ポンティの美学 芸術と同時性』(青弓社、2019年)。
『東京藝大で教わるはじめての美学』 書籍概要
発売日 | 2024年3月21日(木) |
定価 | 1,980円(税込) |
判型 | 四六判 256ページ |
発行 | 世界文化社 |
URL | https://tinyurl.com/ypeh7ny8 |