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未来のランドマークを目指す全46階のレジデンシャルタワー

中東最大級の多角化同族経営グループであるアル・グレアが、世界的に著名な日本人建築家・隈研吾によるドバイ初の建築プロジェクト「Wedyan(ウェディアン)」を発表した。本プロジェクトは、アル・グレア・デベロップメントが展開する超高級住宅ポートフォリオ「アル・グレア・コレクション」の第一弾となる。

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隈研吾とスルタン・アル・グレア

「Wedyan」はドバイ・カナル沿いの象徴的なウォーターフロントに位置し、「独創性とクラフトマンシップ」をコンセプトに設計された。隈は、本作において砂漠と渓谷のリズムをテーマに、水や砂の動きから着想を得たファサードをデザイン。重なり合う層と豊かなテクスチャーが自然との調和を表現し、ドバイのスカイラインに新たな地平をもたらしている。adf-web-magazine-kengo-kuma-2

地上46階建ての建物は、149戸のレジデンス、2つのフルフロアペントハウス、3階建てのスカイヴィラを備え、3〜5ベッドルームの間取りで構成される。独立型バックキッチンや特殊ガラスを用いたアート保護設計に加え、住戸の一部には“茶室”にインスパイアされた独立パビリオンも付属する。これは瞑想空間やレコーディングスタジオとしても利用可能である。adf-web-magazine-kengo-kuma-3

隈はこのプロジェクトについて「日本の美学とドバイの文脈との対話」と表現し、ファサードやテラスに差し込む影が空間に静けさをもたらすようデザインされたと語っている。アル・グレアとの協働については、建築とデザインに対する深い理解と相互の敬意が調和を生み出したと述べている。adf-web-magazine-kengo-kuma-4

本プロジェクトは急成長を続けるドバイの超高級不動産市場の中でも特に注目されている。2025年上半期の不動産取引総額は4,310億ディルハム(約1兆8,330億円)に達し、1,000万ディルハム以上の物件取引は近年で4倍に増加した。Wedyanは、世界中の富裕層が永住の地として選び始めているドバイにおいて、唯一無二のレジデンス体験を提供する。また、本プロジェクトのマスタープランは「垂直に広がる都市生活」を体現し、建物内には総面積6,000㎡を超えるアメニティが階層ごとに配置されている。地下階にはラグジュアリーカー用のスタッカーを備えたエントランス空間「ザ・オアシス」、2〜3階には社交や家族の集いに最適な「ザ・ショア」「ザ・バレー」、17階にはウェルネスに特化した「ザ・ケーブ」、36階にはミーティング専用の「ザ・マウンテン」が設けられている。さらに、ピラティススタジオ、プライベートトリートメントルーム、ポッドキャストルーム、ボクシング施設なども整備され、空気・水の浄化システムも全館に導入されている。ランドスケープデザインはGustafson Porter + Bowmanが担当し、緑と水を取り込んだテラスやプロムナードが“空中庭園”を形成。アロエベラやビスマルクヤシなど、気候に適した植物が用いられている。adf-web-magazine-kengo-kuma-5

開発を手がけるアル・グレア・デベロップメントは、これまでにドバイ初の民間銀行や保険会社、ショッピングモールなど数々の先駆的な事業を手がけてきた。同グループCEOのスルタン・アル・グレアは「Wedyanは都市開発における我々のレガシーの自然な進化」と述べ、「他には存在しない建築を創る」という理念が本プロジェクトに結実したと語っている。