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ヴィンテージからセミヴィンテージにあたる近現代の名作椅子31脚の展示販売

建築家の椅子31脚展」がリノベる表参道オフィスで、2025年11月28日(金)から30日(日)および12月6日(土)から7日(日)にかけて開催される。また、11月28日(金)から30日(日)の3日間はヴィンテージ雑貨やインテリアを販売する「骨董通りの蚤の市」も併せて開催される。不動産ストックの流通・利活用を推進するリノベーションプラットフォーム運営のリノベる株式会社と輸入家具の販売・店舗設計デザイン・空間スタイリングを行う株式会社イニシャルジャパンによる共同開催。

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上段:左から、Expanded metal chair(Shiro Kuramata)、620 Chair Programme(Dieter Rams)、Ombra TOKYO Chair(Charlotte Perriand)下段:左から、Standard Chair(Jean Prouve)、Bentota Lounge Chair(Geoffrey Bawa)

「建築家の椅子31脚展」ではヴィンテージからセミヴィンテージにあたる近現代の名作椅子31脚の展示販売が行われる。ジャン・プルーヴェやディーター・ラムスに象徴されるモダニズムの合理的な構造美学や、倉俣史朗による実験的な素材使いと家具をアートへと昇華させたアヴァンギャルドな世界観、ジェフリー・バワに象徴される地域の文化や風土に根ざしたデザイン、そしてシャルロット・ペリアンの時代を超えて復刻される名作まで幅広い作品が予定されている。

展示品例

1987's Expanded metal chair|Shiro Kuramata(倉俣史朗)

工業用の素材であるエキスパンド・メタルを溶接してつなぎ合わせて作られた本作。浮遊感や儚さを感じさせる倉俣独自の世界観は、欧米のデザイン界に大きな衝撃を与え、「クラマタ・ショック」という言葉が生まれたほど。家具の多くはアートとデザインの間に位置するもので、海外からは現代美術の文脈で高く評価されている。

1962's 620 Chair Programme|Dieter Rams(ディーター・ラムス)

「より良く暮らすには、ながもちするものを、少しだけ」という理念のもと、ドイツ人のプロダクトデザイナー、ディーター・ラムスが1962年にデザインした620チェアプログラム。全てのアイテムがモジュール(構成要素)としてデザインされており、組み替えて自在に形を変えることができる。その普遍的な美しさと実用性から、発表から60年以上経った今もなお、オフィスなどで広く採用されている。

1955's Ombra TOKYO Chair|Charlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)

1955年に東京で行われた展覧会に出展された本作。1枚のオーク合板をカットし、折り曲げ、柔らかな曲線を描かせながら作り上げられたものであり、日本の伝統文化である「紙」をモチーフにしている。わずか10mm程度の板の厚さだったため、製品化されるまで22年を費やしたシャルロット・ペリアンの代表作。

1950's Standard Chair|Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)

フランスのデザイナーであり建築家、そしてエンジニアでもあったジャン・プルーヴェが、Standard Chairの研究を始めたのは1934年のこと。荷重の大きい後脚を太い鋼板で、荷重の少ない前脚を細いパイプで構成するという、力学的な合理性を視覚化したデザインが特徴。計算され尽くしたスタイリッシュで無駄のない構造美学は、現在も世界中のコレクターたちから愛され続けている。

1967's Bentota Lounge Chair|Geoffrey Bawa(ジェフリー・バワ)

スリランカの建築家ジェフリー・バワは、熱帯という風土とモダニズムを融合させた「トロピカル・モダニズム」の先駆者として広く知られている。本作は、スリランカ南西部の海岸沿いに建てられたリゾート建築のために制作された椅子群の一つであり、自然環境や気候、地域の文化に馴染むデザインとして評価されている。

「建築家の椅子31脚展」&「骨董通りの蚤の市」開催概要

会期・時間2025年11月28日(金)17:00~20:00(最終入館:19:30)/ 11月29日(土)・11月30日(日)・12月6日(土)・12月7日(日)11:00~16:00(最終入館:15:30)※骨董市は11月の3日間のみ
会場リノベる表参道オフィス
URLhttps://tinyurl.com/4s4j2hyk