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自然と身体のあいだに揺らぐ、静けさのかたち

アルフレックスジャパンはアルフレックス大阪で作家・丹野杏香による作品展「草、樹、ぼく」を2025年11月20日(木)から12月9日(火)まで開催する。本展はアートとインテリアの関係性を提案する「LIFE with ART project」の一環として実施されるもので、装画や挿絵の分野でも活躍する丹野の絵画作品を展示販売する。adf-web-magazine-kyoka-tanno-1

黒のアクリル絵の具で描かれたモチーフは、版画や切り絵を思わせる大胆な構成と、筆の揺らぎが共存する。民族的なニュアンスを内包しつつ、力強くも静かな気配を湛える絵柄は、家具ブランド・アルフレックスの空間と呼応しながら独自の世界を浮かび上がらせる。adf-web-magazine-kyoka-tanno-2

会期中の11月22日(土)・23日(日)には、作家による似顔絵イベント「BLACK PORTRAIT」も実施。arflexの家具の端切れを取り入れた横顔肖像をその場で描き上げ、当日持ち帰ることができる。 adf-web-magazine-kyoka-tanno-3.jpg

展覧会タイトル「草、樹、ぼく」に込められているのは、自然の中に身を置いたときに感じる感覚のほぐれ、そして身体の輪郭がほどけていくような、静かで個人的な体験だ。作家自身が語るように、「草や樹に囲まれると、湿度のなかで体の毛穴が開くような感覚」や、「他者の時間が流れ込んでくるような気配」を、緑から黒への色の変化とともに表現する。日常の中に静かに浸透するアートを通して、内面と外界の境界が溶け合う瞬間を体感できる本展。アートと家具の融合を通して、空間の新たな表情を提示する。

丹野杏香 作品展「草、樹、ぼく」開催概要

会期 2025年11月20日(木)から12月9日(火)まで
場所 アルフレックス大阪
URLhttps://tinyurl.com/2u9k5axa