⾞椅⼦ダンサーなど多様な⾝体性を活かし新たな舞踊表現を拓く

2014年に⽇本で初めて⾞椅⼦ダンサーを擁し、プロフェショナルに新たなコンテンポラリーダンス活動を開始したインテグレイテッド・ダンス・カンパニー響-Kyoの公演が2022年2月26日から東京芸術劇場で開催される。インクルージョン、多様性といったことばがあふれる現代にあって、それらを体現しているパフォーマンスである舞踊表現は滑らかでスピード感あふれる⾞椅⼦の動き、それに連動するダンサー達の独⾃の動きなど、これまで舞台では⾒られなかった斬新なダンスが紹介される。adf-web-magazine-dance-company-kyo-7

本公演の内容と見どころ

インテグレイテッド・ダンス・カンパニー響-Kyoの第9回公演は、物語から演劇的ダンスを紡ぎ出すスズキ拓朗と、⾒る、⾒られる、ふれる、ふれられるといった受動と能動が可逆的に交わる「間主観的世界」をダンスを通して表現しようとする浅井信好の⼆⼈にそれぞれ異なる舞台作品をコミッションした。新進気鋭の振付家達が⾝体障害を持つダンサー達とどのような作品を紡ぎだすのか期待されている。adf-web-magazine-dance-company-kyo-2

演⽬1:踊る童話『カタン・カタン』

童話作家の宮沢賢治が書いた童話『シグナルとシグナレス』鉄道信号機のシグナルは男性で、本線の⽴派な新式の信号機シグナレスは⼥性で軽便鉄道の⼩ぶりな旧式の信号機。星空の下シグナルは隣り合わせで⽴つシグナレスに秘めた恋を告⽩する。宮沢賢治のイメージ豊かな世界を演劇的ダンスとして紹介される。adf-web-magazine-dance-company-kyo-1

インテグレイテッド・ダンス・カンパニー響-Kyoプロフィール

クリエイティブ・アート実⾏委員会が運営する「障害を持つ⼈と持たない⼈が共に作品を⽣み出すコンテンポラリーダンスカンパニー」。新しいアートと社会の可能性をさぐるべく、⾞椅⼦のダンサーを含む多様な⾝体性を活かしたダンス公演および新たな⾝体障害パフォーマーの育成を⽬指し活動を重ねている。これまでにディディエ・セロン、トーマス・ノーン、鈴⽊ユキオ、スズキ拓朗、岩淵多喜⼦、平原慎太郎、⿊須育海、倉⽥翠、横⼭綾乃など国内外の振付家達と先鋭的な作品を⽣み出し続け⾼い評価を重ねるほか、海外ツアーは2017年9⽉に英国の⼆都市で公演、2018年には韓国KIADAェフェスティバルにて招聘公演を⾏い⼤きな反響を得る。

公演概要

⽇時2⽉26⽇(⼟)18:00、27⽇(⽇)15:00開演
会場東京芸術劇場 シアターウエスト
⼊場料⼀般 前売り 3,500円、当⽇4,000円
学⽣・障害者割引 前売り 3,000円、当⽇3,500円
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