「未来団地会議 鶴川団地プロジェクト」団地の新たな魅力を発信するコミュニティビルダー募集
暮らしの原点を問い直しこれからを考えるソーシャルデザインカンパニーYADOKARIとUR都市機構は、団地の魅力を創造・発信する取り組みとして連携する「未来団地会議 鶴川団地プロジェクト」において、団地住民や町田市民、そしてそれらを繋げる為に新たに団地に住まう「コミュニティビルダー」の募集を開始。
1960年代に先進的な住まいとして導入された団地は、人口増加の受け皿として日本の発展を支えてきた。しかし建設から50年余りがたった現在、高齢化、世帯人員の減少、建物の老朽化等の理由によって存続の危機に瀕する団地も増え、様々な課題を抱えている。そんな中で、自治会を中心とした地域コミュニティや、空き店舗の無い団地商店街等を基盤として、定期的にイベントが開催されるなど活気が残る、東京都町田市の鶴川団地。全国の団地で多様な世代がいきいきと暮らし活躍し続けていくために、この鶴川団地から新たな取り組みを進めていく。鶴川団地は、多摩都市モノレール町田方面延伸を見据えたまちづくりとストック再生を目的とし、町田市とUR都市機構が締結した「連携協力に関する協定」の対象範囲となっており、本取り組みでは、町田市内拠点やコミュニティとの連携を目標のひとつとして掲げている。
コミュニティビルダーによるコミュニケーション促進
鶴川団地におけるコミュニケーションの核となる存在として「コミュニティビルダー」を全国から募集。団地の一室に暮らしながら様々な活動を通じて住民とコミュニケーションを取りつつ、暮らしの魅力を外部に発信し、新たなコミュニティ作りを先導する。
団地内パブリックスペースの活用
団地がもつ文化の発信源となるセンターや公園などパブリックスペースの活用方法を、住民や市民の皆さんと協力しながら実験・検証し、鶴川団地の更なる活性化を目指す。今も昔も賑わいの中心としてある広場や空スペースの使い方を考える事で、団地のコミュニティの在り方や、この場所ならではの魅力の創造・発信の舞台として育てていく。また、これらの取り組みをウェブや紙媒体を用いながら、団地内外に発信していく。
YADOKARIの取り組み
YADOKARIは、現代の新しい暮らし方の一つとして大きな可能性を秘める団地に注目し、コミュニティづくりのサポートを行ってきた。その結果、団地に住んでいる人達・新しく住まう人達・関係性を築く人達が織り成す新たなコミュニティや暮らし方は団地内に留まらず、まちをより良くするきっかけとして機能することを確認。それらの経験を活かし、今回の鶴川団地プロジェクトにおいては、コミュニティビルダーが実際に団地に居住しながら団地の住人や地域の人々と共に新しい暮らし方やコミュニティについて考え、実践していく事によって、より良い暮らしや地域全体の活性化に繋げることを目指す。YADOKARIでは、この他にも町田市内外で複数のプロジェクトを行っており、将来的にはそれらの連携や相乗効果の創出を見据えて活動していく。
団地・町田市内での活動実績
- 二宮団地 暮らし方リノベーション(2017/3〜2018/3)
- 東綾瀬 いろどり社プロジェクト(子会社:はじまり商店街/グッドデザイン賞受賞 2020/2〜2021/1)
- 町田市 町田シバヒロ賑わい創出事業企画運営業務/特設地域WEBサイト「未来町田会議」企画運営(2019/04~現在)
- 町田市 芹ヶ谷公園 “芸術の杜”公園・美術館一体整備におけるデザイン監修(2019/05~現在)