映像アーカイブの重要性を伝える特設ページを公開
寺⽥倉庫と国際演劇協会日本センターは「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業2022実行委員会」(EPAD)を設置し、文化庁より採択された「令和三年度補正予算 文化芸術振興費補助金 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)」の一環として、2022年12月1日(木)に舞台公演映像の周知を目的とした特設ページを開設する。
ページ内では、EPADの活動紹介やアーカイブ作品に関する記事コンテンツに加え、イラストレーター・アニメーション作家であるクイックオバケによるオリジナルアニメーションを配信する。また同日にはオンラインシンポジウム「撮る、残す、使う!~舞台公演映像の利活用をめぐるシンポジウム~」も実施する。EPADは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い困難に陥っている舞台芸術等を支援、収益力強化に寄与することを目的に設置。主催団体の協力を得て新旧の公演映像などの収集・配信を実現し、権利処理を行うことで商用配信プラットフォームでの活用を促進、関係者に対価を還元している。この取り組みによって昨年度までに1,300本以上の舞台芸術映像を収集し、舞台芸術団体の収益化に貢献。本年度は400本の舞台芸術映像の収集や権利処理に加え、シンポジウムや上映会の開催、映画メディア「MOVIE WALKER PRESS」内にEPAD特設ページを開設することで、舞台芸術映像の認知向上を目指す。ページ内ではEPADの活動紹介や配信作品に関する記事に加え、クイックオバケが描き下ろしたオリジナルアニメーションを通じて映像アーカイブの必要性を伝えていく。
MOVIE WALKER PRESS
最新の映画ニュース・作品情報・上映スケジュールを網羅した映画プラットフォーム。
クイックオバケによるオリジナルアニメーション(12月上旬公開)
季刊文芸誌『文藝』リニューアル以降、表紙イラストを担当するイラストレーター・アニメーション作家であるクイックオバケがEPADのために描き下ろした作品。生で舞台を観た時の高揚感は映像で見ても色褪せずによみがえってくるもの。そして、その感動ごと、誰かに共有したくなるもの。“記憶”と“記録”はつながっているのでは?をコンセプトに、場所・時間を超えて舞台芸術のアーカイブを届けるEPADの活動をアニメーションで表現した。
EPADについて
2020年に文化庁令和二年度戦略的芸術文化創造推進事業「芸術文化収益力強化事業」のひとつとして寺田倉庫が受託。新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、国内の舞台芸術活動の振興を図るために設立された組織「緊急事態舞台芸術ネットワーク」と共催にて、公演収録・既存の公演映像の配信可能化事業、スタッフ技術のEラーニング動画の制作・教育連携事業、アーカイブサイト「Japan Digital Theatre Archives」の公開などを実施。集うことに困難がある断絶の時代に人間が「芸術と共に生きる」ために、作り手・観客をつなぐ重要なファクターとなるデジタルアーカイブの活用を支援することをミッションに掲げ、文化と共に生きる社会を目指す。