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空間デザインブランド「parkERs」は、産学連携した共同研究の結果をもとに「空間ランクづけ」サービスを開発し、2020年8月から提供を開始

フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を運営するパーク・コーポレーションの空間デザインブランド「parkERs(パーカーズ)」が始めるサービス。昨年自社開発したIoTを使ったオートメーション管理システム「Indoor Parkモニタリングシステム(IMoS)」と併用することで、月々の植栽維持管理費を最大で50%削減することが可能になる(自社比)。

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「テクノロジー×エビデンス」で月々の負担を最大50%削減

室内に植物を取り入れた「人が本能的に快適と感じる植物のある空間(バイオフィリックデザイン)」へのニーズが一層高まるなかで、「植物のある空間を取り入れたいけど、月々のメンテナンスの費用が高い」という声が増えてきている。

parkERsは昨年IoTを取り入れたBtoB向けオートメーション管理システム「Indoor Parkモニタリングシステム(IMoS)」を独自で開発。主に人件費と植物の枯れ保証費で構成されている月々の植栽維持管理費をIoTとセンシングを使って20%削減し、植物のある空間をより導入しやすい取り組みをしてきた。

この度、産学連携した共同研究の結果や自社が手掛けた空間の環境データの分析結果などを踏まえた「空間ランクづけ」サービスを新たに開始。このサービスを「IMoS(アイモス)」と併用することで植栽維持管理費を最大50%削減可能になる。

困難とされてきた“職人の感覚”の数値化を実現

parkERsは、約1年にわたり東京大学大学院農学生命科学研究科助教 内田圭先生と国際的なエンジニアリング・コンサルティングのArupと産学連携にて、人と環境と植物の関係性の最適解を導き出す研究を行なってきた。

この研究結果に加え、自社が空間デザインと植栽管理を担当している特徴的な213箇所の環境と植物のデータを重点的に収集・分析した結果、これまで専門知識を持った職人の経験や感覚で判断されてきた「植物が生育しやすい環境」の数値化に成功。

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そのエビデンスをもとに提供する「空間ランクづけ」サービスは、植物に欠かせない4つの項目(室温・湿度・風速・光)を専門スタッフが測定し、それぞれの項目を植物の生育状態へ与える影響を4段階のレベルに分けてポイントを付与する。その4項目の合計ポイントに応じて、植物の生育に最適な「A」から枯れる可能性の高い「D」まで空間を4つのランクに分類。Dは生育困難、Cランクを通常の料金(0%)とし、Aランクは-30%、Bランクは-10%と月々の植栽維持管理費が削減される仕組みだ。

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今までは、よく育つ環境でも枯れてしまいやすい環境でも一定だった「植栽の枯れ保証費」を、枯れるリスクをあらかじめ把握することで、お客さまの環境に合わせた適切な「枯れ保証費」の設定が可能となった。このサービスと人的負担を軽減する「IMoS(アイモス)」を併用すると、エリアによっては月々の植栽維持管理費を最大で50%減額できる。

また、専門スタッフが空間の各項目を測定し「空間ランクづけ」を実施した後でも、専門の知見を持ったparkERsが追加で空間デザイン・施工して設備を整えることでランクを改善することも可能に(条件あり)。より一層、デザイン性が高く植物のある心地よい空間を提供しながら、月々の負担を軽減していくことが可能となる。

遠隔からの管理を実現したモニタリングシステム「IMoS」

主に「人件費」と「植物の枯れ保証費」で構成されてきた室内緑化における植栽の維持管理費だが、parkERsは、遠隔からモニタリングすることで人件費の負担を軽減する独自システム「Indoor Parkモニタリングシステム(IMoS)」(特許出願中)を開発。本システムは、遠隔から環境をモニタリングし、植物に適した自動潅水(給水)を行う。遠隔から植物の状態を管理することができるので、いままでの専門スタッフによる植栽維持管理に比べて人的負担が減り、導入エリアの植栽維持管理費は通常の料金より20%減額可能となる。

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室内緑化の導入ハードルを下げ、花と緑の体感型サービス構築へ

今後、センサーの開発によるテクノロジー面のアップデートや各項目の数値向上や植物の種類とその特性に合わせたデータの精度向上も行っていく。人も植物も育つ、“公園のように心地よい空間” をより多くの人々に届けるべく、テクノロジーとデータ分析の両面での進化を目指す。

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parkERs(パーカーズ)」について

パーカーズ(parkERs)は、2013年7月に設立された㈱パーク・コーポレーションの空間デザイン事業部。ブランド名の通り「日常に公園のここちよさ」を提案すべく、商業施設や住宅、公共施設などの空間プランニング・デザイン設計や施工、オリジナル家具の開発を行ってきた。事業の幅も年々広がっており、新築分譲マンション開発、オフィスデザインに止まらず、成田空港の植栽デザイン監修やバリューアップ計画の壁面緑化、JR新山口駅の壁面緑化、「茨城県フラワーパーク」のリニューアルプロジェクト(2021年春竣工予定)を手がけている。

「屋内緑化コンクール」(農林水産省後援)でも5年連続で受賞、関わったプロジェクトがグッドデザイン賞を2018年と2019年に連続受賞、台東区が取り組んでいる東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた花と緑のおもてなしプランが公益財団法人都市緑化機構の「おもてなしの庭賞」、新山口駅の壁面緑化が「国土交通大臣賞」を受賞。

会社情報

名称株式会社パーク・コーポレーション
代表者代表取締役 井上英明
本社〒107-0062 東京都港区南青山5-1-2 5F
設立1988(昭和63)年12月24日
資本金2,000万円
ブランドフラワーショップ/ Aoyama Flower Market
フラワースクール/ hana-kichi 
カフェ/ Aoyama Flower Market TEA HOUSE 
空間デザイン/ parkERs 
BtoB / Aoyama Flower Market ANNEX 
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