ろくろ舎がMOTION GALLERYでクラウドファンディングを募集
クラウドファンディング・プラットフォームを運営するMOTION GALLERYでは、2020年5月25日(月)より福井県鯖江市発のオリジナルなお椀をつくる「ろくろ舎」が移動式工房で全国を巡るためのプロジェクトを開始し、移動式工房の内装加工費や新たに製作するろくろや発電機のため、クラウドファンディングを2020年7月23日まで継続している。
本プロジェクトは、漆器のベースとなる形を削り出す「丸物木地師」として活動してきた、ろくろ舎代表・酒井義夫が、個々の客の元に出向き、細かな要望にその場で応えるための移動式工房「ろくろ車」を製作するためのもの。クラウドファンディングのリターンとして、ろくろ車で要望のあった現地までオリジナルのお椀を作りに伺うものや、1日体験(木地挽き、漆塗り)、商品開発、産地アテンド、ものづくり進路相談など、ユニークなリターンを14種揃える。
クラウドファンディングの背景
酒井義夫は、独立当時、斜陽産業であった漆器で差別化を図るため、土に還る木製鉢植え”Timber Pot”を作り、グッドデザイン賞の受賞や、海外の見本市の招待出展をし、形・塗り・工程の見本などを直接見てもらいながら選ぶセミオーダー形式のお椀受注会「オンリー椀」など新しい取り組みを積極的に行ってきた。北海道から九州まで15都道府県20店舗のBEAMS JAPAN等、セレクショショップやギャラリー、居酒屋、素麺工場など多種多様な場所を2年かけて巡り、より一人一人のお客とじっくり向き合って、もっと細やかな要望にも応えられないかという想いが湧いてきたことをきっかけに、ろくろを車に積み、工房ごと全国行脚をする「ろくろ車」の構想に至る。
アイデア自体は、4年ほど前から温めていたが、COVID-19の存在により決意が固まる。卸先の店舗や産地も当然大打撃を受け、近しい作り手たちも苦労している中、それぞれの考えのもと、オンライン強化を図っている。オンラインでの販売は、生き残る為に必須なことではある。しかし、オンラインだけでは人間は生きてはいけない、必ず来る激しいリアルに対しての渇望に備えておかないといけない気がしたため、このタイミングでろくろを車に積み込み行脚に出る決意をした。
このクラウドファンディングプロジェクトの成功により、これまで会場に来ることができなかった方や、これまで以上にオンリーワンな器を求める希望も、実現可能となる。また、直接現地に行くことで、より職人を身近に感じてもらえるのではないかと考えている。
クラウドファンディング募集ページ:
https://motion-gallery.net/projects/rokurosha