ドコモ「想像する余白展」が21_21 DESIGN SIGHTで開催
NTTドコモが主催する「少し先の未来とデザイン『想像する余白』展」が、六本木21_21 DESIGN SIGHTにて2022年3月19日(土)から27日(日)に開催される。通信がもたらす様々なこれからの「豊かさ」を模索するために、デザインの観点から、少し先の未来の暮らしを考察することで「プロダクト」の方向性を探る展示会となる。近い未来の人々の生活のあり方を模索したプロセスとして、製品・デバイス等の「プロトタイプ(アイデアの検証目的の試作品)」などを展示する。
見る側に想像の余白を残し、あえて“未完成”のプロトタイプで空間を構成
デザイナー達の思考や検討プロセスを、プロトタイプやスケッチ、言葉として展示する。スピーカーやプロジェクター、モビリティーなど様々なプロトタイプと併せて、着想に関連したキーワードや、構想の過程でのスケッチ、デザイン画、素材などを、壁から床まで、空間をフルに使った構成で展示する。特徴は、展示するプロトタイプがいずれも「未完成」である点。完成形ではないからこそ、「人と技術が調和したなめらかな暮らし」を模索した思考プロセスや、使う人の気持ちや状況に寄り添うための形、色、素材などを検討した痕跡を見ることができる。また、「想像する余白」をつくることで、見る人の想像力を喚起する。
“リテラシー不要”、誰もが使いやすい技術活用を目指して
5G導入や高性能化するデジタルデバイスなど、通信やITの分野では、ますますリテラシーが必要とされてきている。一方でドコモのプロダクトデザインチームでは「生活を便利にするための技術やデバイスは、リテラシーの要らない、誰もが使いやすく、かつなめらかに生活になじみ、人生を豊かにするものではないか」と考え続けてきた。本プロジェクトのテーマ「なめらかな暮らし」には、そういった想いを込めている。
「映像」「音」「移動」をきっかけに少し先の未来の日常を想像
ドコモが、3組の社外プロダクトデザイナーらと2021年10月から4カ月間にわたり協働し、製作したプロトタイプと、そのアイデアスケッチや素材を展示する。参加デザイナーは、倉本 仁、鈴木 元、三宅 一成の3名。各デザイナーにはそれぞれ、「人と技術が調和したなめらかな暮らし」を模索するためのきっかけとなるキーワードとして、「映像」「音」「移動」のうち一つを提示。このキーワードを軸に、デザインディレクターを務める宮沢哲らドコモのメンバーと共に、「なめらかな暮らし」に必要と思われる、今までにない製品のプロトタイプをつくることで、未来の生活の中での通信技術のあり方を探っている。
倉本 仁
家電メーカー勤務を経て、2008年JIN KURAMOTO STUDIOを設立。家電や家具、自動車、日用品等の様々な製品デザイン開発に携わり、国内外のクライアントにデザインを提供。iF Design賞、グッドデザイン賞など、受賞多数。
鈴木 元
Royal College of Art デザインプロダクツ科修了。IDEOロンドン、ボストンオフィスを経てGEN SUZUKI STUDIOを設立し、国内外の企業と協業。GERMAN DESIGN AWARD金賞、IDEA賞金賞、クーパーヒューイット国立デザイン美術館永久収蔵など受賞多数。
三宅 一成
多摩美術大学デザイン科卒業後に渡英、デザインの経験を積み1999年に帰国。2005年にmiyake designを設立。国内外の企業とともに、「価値をかたちにする」という観点から多岐にわたる製品のデザインを行う。グッドデザイン賞審査委員、iFデザイン賞審査委員も務める。
少し先の未来とデザイン「想像する余白」展 開催概要
会期 | 2022年3月19日(土)~27日(日) 会期中無休 |
時間 | 10:00~19:00 |
会場 | 無料 |
入場料 | 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3 |
公式URL | https://bit.ly/3tV03kS |