1970年代にポラロイドカメラを片手に、ニューヨークのCBGBに入り浸っていた写真家、イラストレーター、グラフィックデザイナーであるジュリア・ゴートン(Julia Gordon 1958-)による最新ZINE『Golden Boys』がニューヨーク発ファッションブランド、マークジェイコブスが手掛ける神宮前のブックストアBOOKMARCで販売されている。彼女は1976年、生まれ育ったデラウェア州からニューヨークへ移り、急成長していたパンクシーンを象徴するアーティストたちをポラロイドカメラで撮り続けた。被写体にはパティ・スミス、デビー・ハリー、デヴィッド・バーン、リチャード・ヘル、イギーポップ、トム・ヴァーレイン、ジェームス・チャンス、アート・リンゼイ、リディア・ランチ等、ニューヨークパンク / NO WAVEの中心人物から無名のミュージシャンにまで及ぶ。
近年インスタグラムでアーカイブ作品の公開を始めた結果、ゴートンの写真作品は少しずつ認識が高まっている。彼女の写真は、ロサンゼルスのストリートウェア・ブランドMidnight Studiosを手がけるシェーン・ゴンザレスの目に留まり、パンクをテーマとした2017年の春夏コレクションSafety Pinsで、コラボレーションが実現した。ゴートンの写真がプリントされたTシャツなどのコレクションは、ケンドリック・ラマーが最新ツアーで着用し、大きく注目された。ちなみに現在、彼女は、パーソンズ美術大学でグラフィックデザインを教えるほか、自身の作品をもとにZine(ジン)を編集し、限定で出版している。
ZINE『Golden Boys』情報
タイトル | Golden Boys |
内容 | ソフトカバー、40ページ、シルバーペーパー |
サイズ | 139.7 x 215.9 mm |
販売価格 | ¥2,200 (税別) *予価 |
その他 | 初版100部までサイン付き&ナンバー入り |